1日目 GO TO THE WEST

2月下旬、インドに向けて出発の日。朝名大の図書館前に全員が集合した。集合予定時刻には4人が集まったのだのだから優秀である。まあそうでなくては困るのだが。持ってきた装備の確認だけして出発する。飛行機は午後4時なのでかなり余裕がある。

名駅の金時計でワンゲルの方々に見送りの品を貰う。魚肉ソーセージと、乾燥果物と、パーティーグッズの手品セット。なかなか趣がある品々である。ついでに記念撮影をした後は電車で中部国際空港へ向かう。いよいよ旅の始まりである。

中部国際空港についたらちょうど昼飯時であった。空港にで最後の日本食を食べる。自分はラーメンを食べることにした。インドでは多分カレーばっかりであろう。果たして腹は最後まで持つだろうか、という心配をしつつ空港内で出発を待つ。待つ間円を米ドルに変えたり、旅で使いそうな品物(歯ブラシ、痒み止め、ウェットティッシュ)を買う。使う航空会社は中国東方航空なので、中国東方航空のカウンターでチェックインを済ませて出国する。日本から出るのは台湾旅行に続いて2度目、1年ぶりのこと。1年前のことを思い出しながら出国審査を通りぬけ、飛行機を待つ。

上海空港の様子

空港でだらだらしていたら搭乗時間になった。4人の席が固まって配置されていたのはよかったが、残念ながら窓際ではなかった。僕は乗り物の窓から外の景色を見るのが好きである。それが滅多に乗らない飛行機ならなおさらである。それがことさら残念であった。

我々の乗る飛行機は上海行き。上海で乗り換えしてそれからデリーに向かうルートである。席についてしばらくすると飛行機が動きはじめ、離陸する。さらば日本よ、またこの地に帰ってこれるのだろうか、などと考えてしまう。

上海に到着すると、飛行機はだだっ広い飛行場の中に停まっていた。タラップを降り、すぐそばのバスに乗る。飛行場はかなり広く、どこにターミナルがあるのかわからない。中国にはこんな広い土地があるのだから、日本なんかがハブ空港を作ろうとしても、最初から無理な話なのだ、とかなんとか考えてたら、バスが発車した。飛行機の通過待ちの停車が何回かあった後、巨大なターミナルが見えてきた。バスの乗客用の入り口からターミナルの中に入り、乗り換え(Transfer)の案内に従って進む。再び身体検査と荷物検査をくぐり、3階の出発ターミナルに向かう。乗る飛行機は天候の関係で遅れており、搭乗口が変更されていた。搭乗口の周りのベンチにはインド人がいて、飛行機を待っているようであった。彼らはターバンを頭に巻いており、どこからどう見てもインド人とわかる格好であった。いよいよインドが近づいてきた感じである。

結局飛行機は2時間遅れ、名古屋-上海の便より一回り大きなジェット機に乗り込む。乗客の中には日本人も多くいた。我々と同じくらいの若い男女であり、数人のグループが何組か日本語で話し合っていた。何かのツアーでインドに行くのだろう。物好きな人間もいるものだなあと思いつつ、そういえば自分たちもそういう物好きな人間に入るのだと考えながら飛行機が出発するのを待っていた。席はまたも窓際ではなかった。日が暮れていたので見えるのは夜景だけだとはいえ、残念である。搭乗してから数十分くらい経ってようやく飛行機は離陸した。その後には機内食が出てきた。フライトアテンダントから「ベジ」か「ノンベジ」か聞かれ、「ノンベジ」と答える。機内食はチキンカレーであった。だんだんインドに近づいてくるのを感じさせてくれる。インドでスプーンがないときに役に立つよう、機内食のプラスチックスプーンを1つ頂いておく。

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