まずは、オレンジジュース「ユーキャントハイドユアラブ」です。 高校2年の時に購入したものを、演劇部の部室にて何者かに勝手に廃棄処分もしくは盗難されてしまったので、 困っているという話を当時後輩の田中くん(仮名)に漏らしていたところ、わたしの誕生日9月21日に田中くんからのプレゼントとして下駄箱に入っていた、 という事実だけで名盤決定です。 田中くんは私にその気がないと知りながら、私に対する永遠の愛を当時勝手に誓ってくれていました。 もちろんそんな言葉だけの誓いは実現されませんでした。
私が以前やっていた少年団というバンドの曲の一節「火曜の夜は、是非とも聴かせたい曲を選んでみたけど、気に入るかどうかは君次第と腹決めて針を落としたら君が合わせて歌ってぼくはそれが嬉しかった」という青春真っ青なフレーズ中の、「君」というのが当時私が恋こがれた友達鳥居シンゴ君(仮名)でありまして、針を落としたと言うのは別にアナログ盤だったわけではなく、実際にはCDを聞かせたのだけど、 針を落とした方が格好いいよなという、脚色なんでありまして、「是非とも聴かせたい曲」と言うのがフリッパーズギター「カメラ!カメラ!カメラ!」でありまして、つまりそいつが名盤なのであります。
受け狙いです。それだけです。実際名曲揃いです。夕ニャン世代の踏み絵です。
少年団幻のファーストアルバム。 高校時代から、曲名だけを連ねたアルバムの構想(と言うより妄想)を練るのが大好きだった私は、 大学に入ってもその癖がなかなか直らず、初めて組んだオリジナルバンドのファーストアルバムなんて言ったらその練りようはハンパでなく、 全曲曲順から何から妄想だけはすべて出来上がっていたものの、具体的に形にするスキルもなく、人望もいたらず、バンドは解散し、 完成を見なかった作品です。 完成を見ていたら、必ず名盤だったであろうと本人だけが思っているところがまた涙を誘います。 いや、むしろ私にとっては永遠の名盤として頭の中にあるのですから、下手に形にならなくてよかったのかも知れません。
落研の先輩から借りパクしたもの。 単に借りパクしているのも申し訳ないので、名盤として紹介です。 岡崎京子さんも親近感持ってるって短編集のあとがきでおっしゃってました。 もちろん私も大好きです。
今や年下キラーとして名高い彼女もかつては歌謡シンガーでした。 これは我が家の店の定休日に必ずと言っていいほど行われるカラオケ大会における私の十八番のレパートリーでした。 今でも空で歌えます。というのは嘘です。 当時からやはり音痴だったらしく、家族では一番点数の取れない子でした。 そのカラオケ機といえば、スロットマシンのように3桁の乱数を表示するおまけ機能が付いていて、 高校時代に宅録道具として部屋に持ち込んでいた私は、その乱数がこの先100回以内にぞろ目にならなかったら、 マスターベーションをしなければならないという義務を自ら課し、結局その「ぞろ目がでるかでないか」のスリルに欲情し我慢がならず、 結局ぞろ目になろうがなるまいが、行為に至ってしまうというどうしようもない毎日を送ったものです。
ゴレンジャー「行けゴレンジャー(?)」※ゴレンジャーの挿入歌です。 はじめて自分の選択権を行使して手に入れたレコードであります。 特にB面の「行けゴレンジャー」という曲が好きで、大学に入り、戦隊もの主題歌大好きッ子の友達に 「ゴレンジャーの歌ってこんなんだっけ?」と「おぅおぅごぉれんじゃあ?」と歌ってみたところ 「そりゃ挿入歌だぁ、いいとこついてくんなぁ」なんつって喜ばれた経験があります。
※管理者注:「行けゴレンジャー」という曲は存在しないのでおそらく「進め!ゴレンジャー」の記憶違いだと思われます。
東京の寒空の下、ビルとビルの隙間の狭くて暗い場所で私はファーストキスをしました。 ごめんなさい嘘でした、ファースト・フェ・ラ・チオでした。 その後日、この曲をタワーレコードの試聴機で聴いてその場で泣きそうになってしまった曲です。 コイル「BIRDS」。そのわけは聞いてもらえば解ります。