サッチモという愛称で親しまれるルイ・アームストロングのベスト盤です。 ベスト盤は発売元のレコード会社によって、選曲が左右されます(サッチモ自体が会社バラバラなのよ)が、 このベストの選曲はほんともうバラバラで最高です。 ジャズだと思って聴いてません。普通にポップスです。これこそポップスです。 余談ですが、まったく文化的教養を持たずに食べることにしか興味のない母ですが、 若い頃にこのサッチモのコンサートに行ったことがあると、聞いて驚いたぴょん。 僕はサッチモの息子なのかも。
このアルバムの名盤たる所以は、他の諸名盤さんと違って、押し付けがましくないところです。 世の名盤というやつは、「私は名盤だぞ!心して最後まで聴けぇ!」 と言った感じで聴く側に迫ってきますので、本当に良い作品でも窮屈な気分になっちゃいます。 ところが、ボブ・ディランという人は実に愉快で、このアルバム、どこをとっても名盤!
カーネーションは本当にいいんです。 世界の名盤といわれる作品と並べてもなんの不思議もないんです。 この作品は最近のものですが、男らしさとファニー感、汗臭さ、美人テロリスト、コップ一杯の水、 飴でこさえた地球儀、恋とリモコン、国道沿いで休むトラック、それら全てが分量やや多めに溢れ返って泡を立て、その泡が弾け、 少年は恋をします。
LAメタルになりきれず泣かず飛ばずだったラブ/ヘイト。 実際、彼らの曲はLAメタルやハードロック、などの一言で片付けるにはもったいないほどの多様性があるように思います。 クイーンが80'sLAで生まれてたら、こんなバンドになっていたのではないでしょうか? リズムと歌の絡み具合が最高でして、音楽的深さが伺えます。 彼らの写真を初めて見た時、あまりにマッチョ&半裸だったため、夜眠れませんでした。
僕の知人でCDの流通などを手がけているKさんという方がいるのですが、その方が 「ソフテロを初めて聴いた時、スピナーズかと思ったっチャ!」とおっしゃったのを聞いて、 スピナーズを聴いたところ、これがまた素晴らしい! シンプルな構成と説得力のあるボーカル、リズミックな演奏、可愛いおねえちゃん達が常に周りで踊ってそうなところ、 ダンディズム、すべてソフテロ憧れのバンドだっチャ。
昨今、アメリカインディーズシーンが日本でもブームを呼びましたが、オブ・モントリオールもその一つ。 曲を書いているケヴィン君のモントリオールでの恋愛体験をもとにした作品を発表しつづける、 彼らの姿勢そのものがたまりません。 その曲は不思議な、一歩間違えればアヴァンギャルドになりそうなアレンジ、美しいハーモニー、弱虫、でとにかく不可解。 そうそれはまさしく恋愛そのもの。キュンとします。
いわゆるベスト盤を毛嫌いする人も世の中にはいるでしょう。僕もそうでした。 しかし、このオーティス。あぁオーティス!あぁ何度も言おう、オーティス・・・オーティス、オー、オーティス!! そうオーティスのベストを安かったから買ってみたところ、曲順がよく、おいしいところどりで、安いし曲もいっぱい入ってお得なので、ベスト盤ってOKだ! それにしても、オーティスの声は美しい。それは寂しい美しさです。 なにか雨で濡れているような切なさがあります。
なぜ日本のロックの歴史は、はっぴいえんどのみで語られることが多いのでしょうか。 実際、他にも良いバンドはたくさんいたはずです。 それに、はっぴいえんどは当時まったくと言っていい程、売れなかった。 でも、伝説として、今や当然聴くべきものとして、ロックの教科書のように紹介されています。 この事実だけで、名盤としてわざわざ僕が選ばなくてもいいと思っていたのですが、今日たまたま聴いたら、 JRの窓辺に映る夕陽によく合ってね・・・、沁みたよ・・。 「風をあつめて」で泣きそうになってしまって、受賞。
面白さだけがクローズアップされがちなスチャダラですが、最近の作品のかっこいいことと言ったら!! 2人のライムの絡み合いに男らしささえ感じます。 アドロックなどの豪華ゲストの参加が浮かないのも、彼らが日本のヒップホップシーンを引っ張ってきた歴史によるところが大きい。 ちなみにスチャダラは常に最新作が最も素晴らしいので、2000年発表のこれにしました。Wソース!
小学生の時、僕が初めて自分のお小遣いで買ったアルバムです。 僕の音楽に対する芽生えはユニコーンでした。 ユニコーンの「服部」というアルバムに入っている「パパは金持ち」という曲が、 当時小学4年生だった僕の琴線をチューニングしたのかも知れません。 昨今、トリビュートアルバムが流行りましたが、ユニコーンのトリビュートを作るのは僕らの世代だったりしないか。 あ、「ケダモノの嵐」は高校の頃、まっつんとコピーバンドでやってました。