信大戦寸評
<男子トラック> <男子フィールド> <女子トラック・フィールド>
100m 兼松(3) 谷(3) 前里(3)
兼松:スタートで出遅れ、追い上げるが、隣の選手に並びかけたところで力み、かわせないまま四位でゴール。記録自体は自己ベストではあるが、絶好の追い風のなかでもっと出すことができたと思う。今後の課題としては、フォームの定着をはかり力みを防ぐこと。
谷 :スタートから30mまでの重心と乗り込みはよかったが、体が起きてからは上半身と腰周りが固く固定され動きが小さくなった。後半、足が前に出なくなりよろける形で走り、タイムを大幅に遅くしてしまっている。体を楽に大きく使える事が後半の伸びにもつながってくるので、今後の課題となった。
前里:今季初の100mだったが割とスムーズな走りができたように思う。スタートから前半は無駄なく滑らかな加速を意識し、うまく中盤につなげられたように感じた。後半は関節が堅くロックされ、上半身と下半身が完全に分断されてしまった。力みが入ったのかもしれないが、最高速度の維持にはこの辺りが課題になるだろう。ともあれ、接戦での2着確保と自己ベストはシーズン頭の内容としては満足できるものだった。今後に繋がる走りだったのではないだろうか。
200m 兼松(3) 谷(3) 藤林(2)
兼松:とにかく楽に走ることだけを考えた。結果、後半でたれることはなかったが、上位の選手と勝負することができなかった。楽にという意識が自重につながってしまったと思う。自分の持味は前半だと思うので、楽に、かつ前半勝負を今後意識していきたい。
谷 :100mの反省から前半に大きく加速したあとの50〜90mを楽に行けたことで後半100の伸びがよかった。しかし、カーブの曲がり方の下手さを指摘され今後の課題となった。前半にどれだけ楽に速いスピードを出せるかも、練習の中で意識すべき点であった。
藤林:コーナーの走りはうまく体重移動ができスムーズな走りができた。しかし、コーナーを抜けてスピードに乗っていくべきところで失速。その後、直線の走りはぐちゃぐちゃになってしまった。後半もきちんとまとめていけるような力が必要である。
400m 加藤(M2) 可知(3) 小澤(2)
加藤:去年の事故以来の初めての対抗戦。運良くもポイント選手で出場することができた。体調はいい、しかし競技力自体が落ちた現在どこまで走れるか不安はあった。前半は自身の無さかゆっくりとした感じで出て行った。前半気持ちに余裕を持って走ったせいか、後半はあまり減速せずにいけたが、結果は3位だった。早いとこ競技力を取り戻して、あの気迫の走りをみせてほしい。
可知:先週の国体選考で47秒台を出しており、いいイメージを持ったまま試合に臨めた。終始リードして走ることができたが、バックストレートが向かい風で、接地のポイントより前に無理やり乗せこもうとしてしまい結果的に上半身だけが前傾してしまうという悪い癖が出たように思う。また200mから300mにかけての強い向かい風にひるんで思いっきり減速してしまい、ラストは走りきるだけになってしまった。課題が見つかったのでうまく修正、調整をして東海インカレに臨みたいと思う。
小澤:スタートした瞬間、2か月のブランクを忘れました。去年の練習ができていた時期と同じ気持ちで最初の200Mを通過した時に、僕の萎縮したハムストリングは乳酸でいっぱいになり、心肺機能はレッドゾーンに突入しました。その後の減速はまるでブレーキをかけているかのようでした。しんがりとしてゴールした時、練習不足な自分がふがいなく感じられ、声をかけていただいた先輩や仲間から逃げるように隅で倒れていました。ポイント選手になるならば、常に高得点を狙う事を目標にする選手になりたいと心底痛感したレースでした。
110mH 森田(4) 前里(3) 入山(2)
森田:昨年と同様にシーズン最初の試合は、感覚が戻っておらずいい点が全くないレースだった。1台目のアプローチまでに、ガツガツ行き過ぎて目先のハードルしか見えないレースになった。しかし、スタートからしっかり地面を捉えて余裕のあるアプローチが出来れば、後はリズム良く走れるのでインカレではリラックスして走る事が課題である。あと踏み切りの位置を遠くしてインターバルをしっかり刻むことが出来れば、去年のタイムは上回る事が出来るだろう。
前里:怪我に苦しんだ昨年の自分と訣別するかのように10台全てのハードルをなぎ倒した。というよりは結果的に倒れていたという表現が正しい。倒した意識があまりなかったのは、中盤までのインターバルがテンポ良く走れていたためであり、14秒台が出たのはひとえにこの部分に起因するだろう。しかし、ハードリングにおいては課題も多い。踏切時においてわずかに腰が引けていて、走りの流れを妨げている。また、抜き足から生じるバランスの悪さがハードルを倒すことに繋がっているように感じられた。今後は技術練習を増やし、課題を少しずつクリアしていきたい。約2年半ぶりの14秒台、大会新のおまけつきは素直に嬉しいものであり、今後はまず自己ベストを目指したい。
入山:全体でインターバル間の刻みができず、間延びした走りになり、そのため重心が下がってしまった。後半にいたっては重心が下がりすぎたために、勢いにのってハードルに突っ込めず、浮いてしまった。3着に入ったものの、全体的に納得のいくレースができたとは思えない。最近の練習でもスプリント力の低さが目に付き、東海インカレに向けスプリントと技術練習をバランスよくこなしていきたい。
4×100mR 兼松(3) 前里(3) 可知(3) 谷(3)
兼松:コーナー走はあまり得意ではなく、膨らんでしまったが、走り自体はコーナーの方が安定するらしい。二軸、乗り込み、ともに百の時より上手く走れていた。二走前里との相性はバッチリで、最高のバトンパスだった。
前里:1走とのバトンはほぼ完璧だった。リラックスを心がけ、なかなかまとまった走りができた。しかし、接地から切り換えしまでの時間がまだまだ長い。末端走りにならないように注意しながらクイックな動きを意識して練習に取り組みたい。3走とのバトンは、止まってしまうほど詰まり、非常に悔やまれた。
可知:バトンをもらうほうも渡すほうも下手くそでした。走力的には負けてはいなかったので来年は勝ちます。
谷 :3走の可知の直前に行われた400mによる影響を心配し走り出す位置を縮めた事が裏目に出た。よく走れている可知に対してどん詰まりの状態でバトンをもらう。この時点で信大に逆転され、必死で追うも力みにつながりさらなる差となってしまった。タイム自体はぎりぎり42秒台であり、今後このメンバーでどれだけ走力とバトンを改善できるかで41秒台にいけるかが明らかになった点では収穫のあったレースと言える。
4×400mR 谷(3) 緑川(3) 加藤(M2) 可知(3)
谷 :各々個人のレースを複数こなしたあとのマイルに最近の名大は弱かった。一走の谷は動きが小さいながらも向かい風のバックストレートを出来る限りの楽な走りで通過。第4コーナーからホームストレートで信大に差をつけ大きな失速もなく第2走へ。課題はバックストレートでの平均速度の向上と動きのダイナミックさである。
緑川:今回の信大戦で今シーズン初めてマイルを走った。愛知六大での400Mでは53秒台でしか走れなかったため不安ではあったが、1走の谷が信大より先に帰ってくると確信していたのでとにかく抜かれないように走った。ラスト100Mは声援が非常に心強かった。結果、信大の前でバトンを渡すことができ、ラップも51秒台と、自分にしてはまずまずの結果であった。だが、今後のマイルメンバーとしてはこのタイムでは通用しない。せめてラップ50秒台を安定して出せるように、練習を積んでいきたい。
加藤:二走までで大きく差がついていたので出だしはリラックスしていった。自分自身久しぶりに400mを一日に二本走ることに不安はあったが、みんなの応援もあり、最後まで気持ちが切れずに走ることができた。おそらくポイントで走る最後のマイルなので勝ててよかった。
可知:バトンをもらった時には30mほどの大差がついており、勝負はほぼ決まっていた。前半からしっかり走り、差をさらに広げてゴール。昨年に続きマイルは圧勝であった。
800m 渡辺一(4) 緑川(3) 向山(2)
今年の冬から、緑川、渡辺一、向山、山野、竹内の5人の中距離ランナー5名で中距離パートを完全に確立し、800mスペシャリスト養成をはかってきた。実力的に2分少しの力で、今年中には1分56秒台で対抗戦を戦いたいと考えている。今回は直前に故障者が続出し、先週の火曜日の300mを6本のレペを最後までで完走できたのは緑川だけという不安を抱えたままでの信大戦となった。大きな負け越しも覚悟した。
緑川、向山、渡辺一。レースは信大の○○が58秒程度で引っ張る。緑川がついていき、向山と渡辺は少し離された後方でスピードに乗れない。バックストレートで前後の差が詰まる。責任感から緑川が先頭をうかがう姿勢をみせる。第三コーナーを回ったあたりから緑川がトップにたつ。最後の直線で向山と渡辺もあがってきた。昨年のレースでは緑川のよれる姿しか見ていなくて不安になった。しかし皆の声援にも後押しされ、何とか緑川が粘りきり嬉しい対抗戦初優勝。向山、渡辺も3位4位に食い込み、800mで勝ち越した。
オープンでは竹内も自己新を出した。山野は少し調子が戻り切れていないが、素質は高いものがあるだけにこの5人のメンバーで切磋琢磨し大きく飛躍して欲しい
1500m 稲垣(M1) 中村(3) 森本(3)
中村、稲垣、森本が選手。信大の佐藤が強いが、私には自信があった。1周目2周目と中村がまずまずのペースで引っ張る。佐藤が余裕を持ってついていくが、稲垣と森本は離されて苦しい。1000m手前で佐藤に前に出られて中村は意外にもついていけない。最後で切り替えることができれば逆転できると思っていたが、佐藤は強かった。そのまま逃げ切られ、中村は力を出し切れず2位に終わってしまった。練習では5000mを主としたメニューでやっているだけに仕方ないというか、中村には申し訳ない気がする。しかし、名大の駅伝を考えた場合に中村にはマルチに走れる大きな柱となってもらいたい希望がある。インカレは5000mと1500mの2種目に出る。1500mは決勝進出と3分台。5000mは悪くても14分台で6位入賞を果たしてもらいたい。稲垣は志願した割にはスピードについていけず平凡な走りで3位、故障上がりの森本は予想通りの走りと記録で4位。一応選手としての役割は果たした。インカレまで故障なく3分台が狙えるところまで持っていきたい。
オープンでは末次が大幅な自己新で健闘した。1年生の多くの者は1500mに出場した。受験あけではあるが5分を切ってゴールし、ランナーであるところを示した。
5000m 伊藤(M1) 藤田(4) 小泉(2)
藤田、小泉、伊藤が出場。期待が大きかった。風が少し強い。気温は高くない。記録は狙える。1500mを勝った佐藤が72秒で引っ張っていく。当然藤田、小泉、伊藤がついていく。私と一緒に見ていた内藤が、小泉の走りをほめていた。2000m手前で伊藤が苦しくなり離れる。2000mを過ぎたあたりで意外にも小泉が離れ気味になる。そして藤田までが佐藤から離されてしまった。藤田はより高いレベルを求めて、名大の練習から、中京大中京高校まで武者修行をしに行っている。質の高さは保証されているのだが、試合で発揮しきれない。レースはそのままの形で進み、名大の3人はズルズル後退していく不甲斐ない内容だった。信大の佐藤が力を見せつけ楽勝で2種目制覇をした。名大の中では最後の直線で伊藤が意地を見せて何とか2位を確保した。藤田、小泉に関しては今回見るべきところがなかった。インカレでの雪辱を期待する。
5000m オープン
嘉賀と内藤も出場した。ランパンを忘れた(ありえない)本田が1周目飛び出して先頭を引っ張る。2周目に入ってペースが少し落ち、嘉賀が先頭にでて引っ張っていく。稲垣、藤永(1年)内藤の順でそのまま2600mまで73秒程度のペースで推移していった。1500mで不発だった稲垣の調子がいい。藤永も1年生とは思えない走りで、好調についていく。練習ができていない内藤だったが、インカレ3冠を狙っているだけに、さすがに遅れずについている。3000m手前で藤永が徐々に遅れていった。残り5周からペースが落ちたので稲垣が果敢に先頭に立ち引っ張っていく。内藤が反応してついていくが、嘉賀は少しずつ離れていった。そのままのラップで稲垣が引っ張る。名岐駅伝の時の小気味いい走りそのもので、実力を示している。最後に内藤に交わされて2位でゴールしたが、このまま研究生活と折り合いをつけて、東海地区トップレベルまで駆け上がって欲しい。藤永はまずまずの走りだったと評価できる。中団では、故障上がりの狭間、船橋、そして林、渡辺伸、玉井らが練習の状況通りの内容だった。竹村は練習以上の成果で、手抜きが懸念されるほどだ。河合は疲労が抜けなかったのか不調だった。しかし全員がそこそこ走ったと評価できる。四日市、愛工、中京に戦いを挑むためにも、今後の飛躍に期待したい。