居合道とは

―古来の剣技、未来を切り拓く―

居合道とは、実在しない敵の攻撃をイメージし、その敵の動きに合わせて 抜刀し、攻防し、納刀するという一連の動作 「(かた)」を行う武道です。 よく似た武道に剣道がありますが、居合道の特徴は人同士で戦うのではなく一人で行うということです。 使用するのは日本刀を模した模擬刀で、真剣の様に切れる刃は付いていません。

普段の稽古ではこの「形」の反復練習や素振りなどの基礎練習を中心に行い、 試合では二人もしくは集団で一斉に形を抜き、優劣を競います。刀の扱いや姿勢などの正確さや 目の前の仮想敵を圧倒する気迫、「気・剣・体」の一致、正しい礼儀作法などを元に、 3人の審査員による多数決で勝敗がつきます。

2022/3/18 稽古の様子

2021/12/26 部内戦の様子

居合道には激しい動きや力比べがなく「年齢や体格・性別を一切選ばない」という特色があるので、誰でも稽古を積み、 学ぶことが出来ます。 刀がいくら上手く扱えたところで「屠龍の技(とりゅうのぎ)」、 すなわち日常で使うことはないものでしょう。 しかし「剣の理法の修練による人間形成の道」、これが居合道の理念です。 居合道の稽古を積むことによって、居合の技術が上達するだけでなく 礼儀や人格など、自分という人間そのものも大きく成長させることが出来るのです。