第53回 七大戦試合内容
□ 男子決勝 □ 女子決勝 □ 七大戦トップ □ 名大男子 □ 名大女子 □ オープン □ 寸評 □
・男子
100m 遠藤(3)、後藤(3)、谷(1)
後藤の優勝は固いが,さらに決勝で点が取れるかがポイントであった.遠藤はスタート後の加速途中までは伸びやかに走れていたが,中盤以降の接戦で固くなり,惜しくも予選敗退となった.谷は走りに大きさは感じられるものの,力みで押している感じがあった.後藤は前評判どおりの実力で予選を勝ち進んだ,
決勝は後藤・谷が出場.谷が6位以内に食い込めるかがポイントであった.後藤は低速トラックの独特さにも対応し10秒81で二連覇を決めた.谷は全体的に力みが多くポイントに絡むことができなかった.谷に関しては上下肢の連動性に関しては一考の余地あり.脚のさばき方に関する意識改革が今後必要.レース展開の中で前傾のしめる役割を考える必要がありそうだ.優勝の6点に加えて何点取れるかが大切である.
200m 遠藤(3)、後藤(3)、谷(1)
後藤は100mの疲れも見せずコーナーでトップに立つと後半はそのまま惰性でゴール.余裕の予選通過.遠藤は100mでの屈辱を晴らすかのような積極的なレースで,決勝進出を決めた.谷も100mに続いて2本目であったが,周囲の展開にも恵まれ決勝進出.
決勝は3人とも出場.100mと同様に優勝の6点の他にいかにポイントを取ることができるかが重要だ.後藤はコーナー立ち上がりでの力みもなく強い展開でレースを進め,100mについで二冠を達成.コーナー走の技術を高めて全カレ標準をねらいたい.谷はレース全体において,上肢の動きの大きさが下肢の動きに見合っていない.下肢のスイッチの切替えを上手くしよう.後半は展開として際どかったが力むことなく走れた.遠藤は最近の走りの中では完成度の高いものであった.腕振りの左右差が今後の課題であろう.体幹の改善により上肢もさらに動員することができよう.下肢の前さばきに関してはポイント・タイミングも比較的よくかみ合っている.右腕を抱え込む(=背中をロックする)ことを改善したい.100mと同様に,優勝以降にいかにポイントに絡む選手がいるかで総合も大きく展開が変わったことだろう.
400m 井亀(4)、吉村(3)、可知(1)
井亀については100mが弱く入ってしまった.全体としてまとまったレースを追求したのか,全体的に切れがもう少しほしい.第3コーナーに入り,相対的ではあるが切れがでたがやや手遅れの気配が強かった.吉村は体幹の固さが指摘できよう.トップスピードの向上が急務.レース全体の粘りはここ最近のレースでは良くなってきている.スピード強化・神経系の改善が必要だ.可知のレース展開は非常に落ち着いていた.逆に少しくらいの冒険心がほしかったくらいである.改善点としては第3コーナーに入ると上肢が先行しすぎる.バックストレートからコーナーに入る練習をレース展開意識のテンポ走で行うとよかろう.決勝には残念ながら誰も進めなかった.ロングスプリントでいかに得点を取るかということも年頭に置き,力をつけていきたい.マイルへの底力にもなるはずである.
800m 渡辺(一)(2)、中村(1)、緑川(1)
緑川と中村は1分58秒の持ちタイムがあったので、あわよくばの予選通過を期待していた。しかし1年生ではまだ体力が戻っていない。2周目のバックストレートで離されてレースにならずあえなく予選落ち。渡辺は練習でも好調だったので決勝に残れば得点の可能性が高い。予選は3組で前の1年生2人が討ち死にしたのを見て戦意を奮い立たせていた。例によって1周目は後ろからのレースとなった。2周目の後半から順位を上げ最後のホームストレートで2位にあがって最後は流して決勝進出を決めた。決勝では積極的にレースを進めた。1周目は4位。予選とは逆に2周目のバックストレートで最下位まで順位を落として心配したが、第4コーナーからまた巻き返して4位に入賞し、貴重な3点を獲得した。
1500m 瀧川(4)、小栗(4)、森本(1)
レースは1周67秒のスローで始まった。優勝を強く意識している瀧川は前から2番目で、インのポジションを確保している。小栗もその直後に位置して展開はいい。2周目のラップは70秒近くに落ち、腕をぶつけ合うごちゃごちゃのレースとなった。残り500mでレース前の瀧川の宣言どおり軽いスパートでトップに立った。鐘が鳴った時点で東大の選手に交わされたが、あと300mの地点で今度は本格的なスパートをかけ逃げ込みをはかった。最後の50mは身体が進まずハラハラさせたが歓喜の初優勝。誇らしげだった。一方小栗はごちゃごちゃの中で押されて縁石に乗り上げ、捻挫箇所を痛めてしまった。残り300mの地点で6位と10m離れた7位。残念ながら闘志を失いずるずる下がっていった。1年生の森本は後方からレースを運んだ。最後の1周で数人抜いてゴールした。結局順位は7位で得点を上げることはできなかった。
5000m 山田(3)、伊藤(3)、藤田(2)
名大総合優勝のためにはここで最低でも二桁の得点が欲しい。前日のオープンの部で、名古屋より涼しいとはいえ東大の新妻ですら苦しんでいたから、押さえてでるように確認した。レースは東北の橘が積極的に飛び出した。優勝しか頭にない藤田は600m地点で危険距離を超えると判断し集団の前に出て強引に追っていった。これでは先頭を引くのと一緒で負担を背負ってしまう。3000mで追いついたが藤田には余力が残っていなかった。あと1000mから先頭集団から離れ始めて悔しい5位に終わった。山田は神経質なほどこの試合に力を注いでいた。調子も悪くなかった。冷静なペースを刻んでいたが待っても待っても先頭集団が崩れてこない。着実なペースを刻んでいくのだが前との差が詰まらないので表情に焦りが見えてきた。結局得点に絡むことができなくて本人は悔しいレースだったろう。一方伊藤は全くいいところがなかった。不調のままのレースではやはり夏には勝負できない 悔しい厳しい現実を突きつけられた5000mのレースだった。
110mH 森田(2)、前里(1)
森田はインターバルの刻み方が後半に以降するにつれてかみあわない.気持ちでは3歩刻んでいるが,流れとしては2.5歩くらいの刻み様だ.動きの大きさを動力に生かしきれていない感がある.
前里は上肢の扱い方が末端意識であるため必然的に力みが生じてしまう.後半以降の相対的な伸び悩みに関してもそれが糸口であろう.上肢を体幹からしっかりと使えるようになると,走りがより本質的になろう.ツール理論を勉強しよう.トップフォームにおいて下肢の力みが感じられる.展開は1,2台目で崩れてしまった感じ.
決勝には両名とも出場.森田がスタートを狙ったのかフライングをした.決勝に関して,前里はハードリングがやや間延びしている.森田は上肢を中心から使おう.連動性自体は取れていよう.スプリント力がものを言った展開であった.両名ともにもう一分張りが欲しかったレースであった.
400mH 加藤(4)、金田(2)
金田は去年の屈辱をぜひとも晴らしたいところ.しかし逆脚のハードリングとオールウェザーの反発に阻まれ思うように行かなかった.技術的には練習のときからよく考えていたのだが,オールウェザーでの練習の不足があげられた.改善点が明確なだけに今後の伸びに期待である.ハードリング全体のレベルアップ.400m基本的総量区のアップ逆足の練習.接地ポイントの改善が必要だ.
加藤はハードリングに問題はない.400mの走力に関しても,高いものがある.しかしどうしたことかハードル後2,3歩の乱れが10台続いてしまった.インターバル走のバラツキが指摘できよう.各インターバルで力んで加速する局面が見受けられ,もがけばもがくほど展開的に窮地に追い込まれた感がある.決勝も1台目からの積極性に影が見え,全体的にまとまりすぎたレースで冒険心にかけてしまったように感じる.積極さが力みにつながってしまった.バックストレートも追い風が拍車をかけオーバーストライドになってしまった.技術・体力の点で高いレベルに到達しているだけに,レース展開で力を出せなかったのは悔しい.
3000mSC 井上(4)、稲垣(3)
ランキングでは稲垣が2位。名大優勝のためにはそれ以上の得点が欲しかった。しかし半年にも及ぶ故障から回復して1ヶ月では自信がなかった。スタート直後から最後尾で前を見据えながらレースは始まった。かなりのスローペースで牽制しあっている。3周すぎた辺りでじれた稲垣が先頭に立ってペースアップを図る。もちろん集団はばらけない。残り1000mを切ってからのスピードに稲垣は付いていけない。思うように身体は動かず5位に入賞するのがやっとだった。井上は身体も絞れて調子も良かった。しかし障害レースではリズムが悪い。3周目の水壕で転倒して集団から大きく離れ入賞の望みが絶たれた。しかし最後まで粘り強く走り、調子の良さは見ることができたレースだった。
4×100mR 前里(1)、遠藤(3)、谷(1)、後藤(3)
前里は全体的なまとまりは感じられた.脚を挙げるイメージ,腕振りのイメージを根本的に見つめなおすと更なる飛躍がまっていよう.遠藤とのバトンパスはOK.遠藤の走りも本調子とまでは行かないもの良いものであった.片腕のみ抱え込むのを改善すれば10秒台は間違いない.谷とのバトンはややつまり気味.谷の走りに関しては,中盤への移行時に前傾(首だけ)するのを少し考えよう.スプリントにおいて力みは阻害要素でしかないことを肝に銘じておきたい.後藤とのバトンはインに入って詰まった上体であったが,アプローチ自体はOK.はやく後藤に渡したことが逆に功を奏した.後藤にバトンが渡った時点でこのとき九州大との差は3m.全カレA標準選手の意地をここで見せ,逆に3m差をつけて高々と腕を挙げてゴール.気持ちの良い勝ち方であった.後藤に関しては走りの力点に鋭さをさらに磨くと良いだろう.
4×400mR 井亀(4)、遠藤(3)、後藤(3)、加藤(4)
このメンバーで昨年の七大はマイル優勝しているだけに今年にも期待がかかった.井亀はスタート直後100mでの積極性に欠け,全体的にのっぺりした展開になってしまった.ラスト150m以降のひたひたと追い上げる走りも今ひとつ見られなかった.6位で遠藤にバトンを託した.遠藤は前半から積極的な展開でバックストレートでは京大・東大に並んだ.やや当たり負けするシーンも見られたが,底力を見せ後藤に接戦5位でバトンパス.100m・200m・4継を走り,6本目ということで疲れていないはずのない後藤.前半はやや抑えた走りで東大の後をピッタリ追う.ラスト200mから少しずつ加速し,東大をかわし,コーナー立ち上がりで九大を交わし,単独3位で,アンカー加藤へ.3位を守る安定した走りで全体がおさまりかけようとしたラスト50m,東大のアンカーが爆発し,加藤を捕らえた.相対的な比較になってしまうが,東大に余力があったのだろう.結果は4位であった.現状に甘んじてしまっていた感があっただけに,向上心を捨てなかった北大・東北大がやはり前を走っていた.来年はホームグランドの瑞穂でリベンジを果たすしかない.
走高跳 米田(3)、森田(2)
米田、森田がエントリー。米田は三段跳に集中するため棄権、この種目昨年5位に入っている森田に期待がかかる。しかし森田は4種目、走幅跳で踏み切り足を痛めており跳び始めの1M80を3回落とし記録なしに終わった。今季94まで跳んでおり、上位入賞確実のこの種目でポイントを取れなかったのはいたかった。来年名古屋で2M00を跳んでもらいたい。
棒高跳 端浦(2)、森田(2)
ランキングから二人合わせてまとまった得点が期待された。森田は棒高跳の時間帯が110H、走幅跳と重なったため、多種目出場で逆に体力と集中力を奪われる展開となった。取り敢えず3m80は跳んだものの、次の4m10を二回失敗。他競技から戻ってきた後の4m20も一回失敗して競技を終えた。ポールが合わないなどもあって力を出し切れなかった。端浦はこの日助走リズムがバラバラだったため、立ち上がりで周りをヒヤヒヤさせる場面もあった。しかし4m10をギリギリながらうまく超え、全盛期復活の基準となる4m20に挑んだ。二連続失敗するも次は跳べると確信して挑んだ4m20三本目、超えたかに思われたが最後にバーを引っ掛けてしまう。結果端浦は5位、森田は6位だった。二人とも大舞台でベストを発揮できず悔いの残る結果だった。しかし今シーズン更に力をつけた森田と、ほぼ実力を取り戻した端浦には今後期待を持っていいはずだ。
砲丸投 中村(4)、鈴木(基)(2)、津村(2)
力を抜いて、記録を残すことだけを考えたという中村の1投目は、14mラインを超え、いきなり14m07と自己ベストを更新。大会記録、名大記録を樹立した。3投目にはそれを上回る投擲を見せたが、こらえ切れずにファールしてしまい、OBの声援に応えることはできなかった。その後の投擲でも13m後半を投げ、2位以下を全く寄せ付けなかったが、日本学生選手権B標準(14m20)の突破はならなかった。鈴木(基)、津村も自己記録に迫る投擲を見せ、健闘するが、今年は昨年よりもレベルが上がっており、二人とも決勝進出にはわずかに及ばなかった。来年は二人そろって、決勝進出・ポイント獲得をしてもらいたい。それだけの力が十分にあることを示した試合だった。
円盤投 中村(4)、鈴木(基)(2)、津村(2)
七大戦で一番最初に始まった決勝種目。中村は1投目に36m台と無難に記録を残したが、
2投目以降はどうも動きがかみ合わず、右腰が入らない。そのため、円盤は右の方に抜けてしまい、記録が全く伸びない。見かねたOBの國枝さんから助言をもらい、5投目は少し立て直してきたが、記録を伸ばすほどではなかった。6投目には北大の仲野にも抜かれて3位に転落。周囲からの声援を受け、中村は最後の投擲でようやく記録を伸ばしたが、順位は変わらず、3位で終わってしまい、最後の七大戦で有終の美を飾ることはできなかった。鈴木(基)は1投目に記録を残して、あとは勝負をかけたが、ターンがうまく決まらないために、円盤にも力が加わっていかない。もう少しのところまでいったが、惜しくも決勝進出はならなかった。津村は今回が円盤初挑戦だったが、当初の目標を大きく上回り、25mを超える投擲を見せた。「投げ込みの成果が出ました。(本人・談)」。
これからの対校戦で活躍が期待できる投擲だった。鈴木(基)、津村は今回の結果を生かして、さらに記録を伸ばしていってほしい。
ハンマー投 中村(4)、鈴木(基)(2)
二人とも4種目めで、かなり疲労の色が濃い。専門種目でもないだけに、あとは気迫で勝負という感じだった。中村は1投目に記録を残し、あとは勝負をかけるのみ。2投目に39mまで記録を伸ばしたが、3投目に背中を少し痛めてしまった。しかし、この影響で無理に力を入れなくなった分、逆に動きが良くなり、4投目にはファールながら42,3mの投擲も見られた。5投目に京大の河村に逆転されたが、6投目に40mを越える投げを見せ、再度逆転。2位に食い込む健闘を見せた。鈴木(基)も最後の力を振り絞って力投を見せた。自己記録を大きく更新し、27m台にまで記録を伸ばした。自己流の2回転投げ、しかも4種目めで、ここまで記録を伸ばしてきたのだから、専門の人に技術的なことを教わればすぐにでも35mは投げられるだろう。普段の対校戦にはない種目だが、来年に向けて頑張ってもらいたい。
やり投 中村(4)、鈴木(基)(2)
中村は、砲丸投の好調さを維持して50mを越える投擲を見せた。昨年の雪辱を果たし、4位で後半の試技に臨む。4投目をパスして5,6投目は手拍子を要求して勝負をかけるが、助走が不安定で、やりをうまく振り切ることができない。結局6cmの差で表彰台を逃した。鈴木(基)は専門選手として頑張ったが、3種目めということもあり、疲れのためか助走のスピードがうまくやりに伝わらず、記録が今ひとつ伸びない。この種目でも、昨年よりベスト8のラインが上がっており、もう少しのところで決勝進出を逃してしまった。素人目には、最後の振り切りが不十分なため、やりが手から離れる瞬間に速くなっていないように見えた。来年は、渉外主務、七大戦主管と忙しい年だが、実力を発揮し上位に食い込んでほしい。
・女子
100m 若村(1)、荒俣(3)
予選は二人とも快調な走りで、軽く予選を通過した。決勝は一回若村がフライングしたが、足の痛みをこらえながらも頑張ってゴールして、荒俣は、快調な走りで3位でゴールした。
400m 久野(2)
予選は順調なスタートを切り、軽快な走りを見せつけてくれた。決勝では、久野はスタートを飛び出し先頭争いをする。後半、トップとの差を縮めることが出来たが2位に終わった。
800m 岸上(3)、久野(2)
ふつうの調子なら岸上は負けないだろう。しかし膝を痛めて10日間満足な練習ができていない。レースは最近好調な久野が先頭に立って始まった。いい展開である。2周目に入って岸上が前に出て逃げ込みをはかるが、目黒(東大)が離れない。久野も頑張るが徐々に離されていく。最後の直線で岸上は逆転され悔しい2位に終わった。まあ今の状態では仕方ないだろう。久野も最後まで大崩せず好調さを見せて実力どおり3位に入って得点を稼いだ。
3000m 白藤(4)、岸上(3)
二人とも足の不調で満足な練習ができていない。スタートとともに岸上がトップをひく。誰かに出て欲しそうで岸上にとっては超スローペース。ラップは86秒で練習のペースランよりも遅く感じた。九大の が前に立って岸上がついていった。ラップは落ちる一方で、白藤が2人に追いついて3名のレースとなった。2000mの通過が7分15秒。この辺りで白藤が苦しくなり優勝争いから脱落した。一方岸上はこのペースならどこまでもいけるほど余裕が見られる。安全を期し残り500mまで待ってスパートをかけ、楽々優勝した。白藤もばてながらも3位は確保して、女子の優勝を決定させた。
4×100mR 原田(4)、荒俣(3)、金子(3)、森下(1)
今回は若村の足が完治していない為、金子を入れ、走順も今までとは変えてのレースとなった。一走原田は調子よくスタートし二走荒俣へバトンを渡す。最近100Mの好調な荒俣は快調な走りを見せ三走金子へバトンを渡すがあまりうまくいかず金子の加速が遅れる。そして金子から四走森下へのバトンパスでバトンゾーン内でバトンが渡せないという痛恨のミス。結局失格となり、課題の残るレースとなった。
走高跳 原田(4)、金子(3)
戦力分析では2・4位と予想されていたが順位を上げる可能性は大いにあった。原田は膝の調子があまり良くなく、跳躍本数をなるべく少なくしたがっていたが、30・35ともに3本でのクリアとなってしまった。この時点で東大の中西は30・35をともに1本目でのクリア。40を2人とも飛べなかった場合、このままいけば東大の中西の勝ちになってしまうというプレッシャーの中、原田は見事自己ベストの1m40cmをクリア。一方東大の中西は高さが上がった途端、跳躍がとまり、原田の勝ちが決定。残る4人での争いは1m45cm、原田はクリアならず4位、北大の2人は勝野は一回目、 は2回目でクリア。金子は苦戦し3回目でのクリアとなり、高さは50に上がる。北大・勝野は持ち記録1m51cmのためこの高さを先にとんだ方が勝ちとなることが予想された。 がとび失敗。金子は持ち記録こそ1m45cmであるが、練習では50をとんだことがあり、自己ベストに期待がかかる。一回目、金子は見事跳躍成功。一方勝野は失敗。その後北大の2人は50を跳ぶことが出来ず、金子の優勝が決まる。2人ともまだまだ荒削りで、来年までにまだ記録を伸ばせるのでこれからの活躍に期待したい。
走幅跳 荒俣(3)、原田(4)
最近調子を上げてきた荒俣は2本目で、全カレ標準まで後4cmとなる5m71cmで楽々優勝を決めた。今年中に全カレ標準を切ってくれるであろう。七大の女、原田は毎年七大で自己ベストを出す。今年も自己ベストの5m19cmを跳び3位入賞。二人とも成長を見せてくれた。
砲丸投 金子(3)、高橋(1)
2人とも優勝を狙える力は充分にあり、1・2を期待していたが最後の最後で東大・中西に優勝をもっていかれてしまう。高橋は1年ながら3位入賞しているが、この順位のまま納得する彼女ではない。2人ともとても悔しい思いをしただろう。この悔しさを忘れず、来年こそ1・2を名大でかざってほしい。