用語解説
〜競技編〜
・オリエンテーリング
地図とコンパスを頼りにしてチェックポイントを回ってくるスポーツ。
頭脳と体力、両方の能力が試される画期的な競技である。
略して"オリエン"、"OL"、もっと縮めて"O"と書くこともある。オリエンテーションとは意味が異なるので注意。(ただ語源は一緒らしい)
・地図
地形の特徴など様々な情報を一枚の紙に印刷したもの。先代からの賜物。
オリエンをやる上では必要不可欠。大会などでは濡れないようにビニール袋に封入されている。
縮尺は1/10000のものが一般的だが、テレインによっては1/5000や1/15000のものもある。
・コンパス
針で南北の方位を示してくれるもの。人類の名器。羅針盤。
間違っても円を描くやつではない。オリエンをやる上で必要不可欠その2。
値段が高いほど性能が良い(らしい)。サムコンという若干変わった種類のものもある。
大事に扱わないと簡単に壊れるので注意。
・コントロールポスト
地図の各番号の地点に置いてあるもの。黄&白色が目印のフラッグと、本体のユニット部分から構成される。
コレを如何に早く見つけられるか、オリエンティア達は日々努力している。
たまに穴の中や下草などに隠れているので頑張って見つけよう。
・パンチ(パンチング)
本来はパンチ台でCCにマークすること。今では専ら、Eカードをエミットにセット
することに使う。
正しくない、別のコントロールにパンチすることはミスパンチと言う。
Eカードの場合、パンチした際に赤のランプが点滅する。SIの場合は音が鳴る。
・アップ
登距離。出来るだけあって欲しくないもの。
一般的に、コース距離に対して8%を越えるとキツいと言われる。というか、キツい。
ちなみに、愛知県内の山でコースを組むと大抵8%を越えるとか。
・レッグ
コントロールからコントロールまでの区間のこと。
SIやEカードを使用している場合、この区間毎のタイムがラップとして計測される。
あまりに長く休んだりしていると、バレますよ。
・ポイントO
指定された順番にポストを回ってくる形式のオリエン。
いつもの練習で行っているやつです。
・スコアO
点数形式のオリエン。ちょっとマイナー。
各ポストに点数がふられていて、制限時間内に獲得した総合点数を競う。ポストの回り方は自由。
ロゲインがこの形式をとる。
・ラインO
ルートが指定されている形式のオリエン。更にマイナー。
練習でたまに用いるには良い方法なのかも知れない。でも、八事では勘弁。
・トレイルO
ポストの位置を当てていく形式のオリエン。
フラッグ群の中から地図に合うものを選びながら進む。フラッグの間隔は短いものだと1m以下である。タイムよりも得点が重視されるので、正確な地図読み能力が試される。
大きな大会の前日にはよく開催されているので、一度チャレンジしてみてはいかが?
・パークO
公園でのオリエン。
基本は道走り。それ故に体力勝負となることも多い。
一般人も居るので、衝突しないように注意しましょう。
・ロゲイン
オリエンを拡張したもの。正しくはロゲイニングと言う。
広範囲のテレイン・長い競技時間・グループ制などが特徴。
参加した人曰く、「一週間は足腰にダメージが残る」そうな。
・スプリント
@)短距離。コース距離が2000m程度以下のクラスを指す。
全力疾走を行うことが可能なクラスである。
A)リレーのクラスを指す場合もあるので注意。3人で3周走るコースを、1人で1周走ること。この場合、コース距離はリレーの設定距離による。
・ミドル
中距離。コース距離が3000〜4000m程度のクラスを指す。ロングとの境が曖昧かと。
リレーの距離は、一般的にミドル程度である。
・ロング
長距離。コース距離が5000m程度以上のクラスを指す。
給水を取らないとやってられない。ぞん○〜ず大会級になると"給コーラ"や"給弁当"まで用意されることも。
・リレー
オリエンでは3人で1チームを構成する。1人で1チームを構成する(つまり3周走る)のもあり。ちなみに、1人で1周だけ走るのはスプリント。
一斉同時スタートである点が特徴。このため、パック対策としてコースが数パターン用意されていることが多い。
インカレでは一番盛り上がる競技部門である。
・ティア(オリエンティア)
オリエンをする人のこと。
ティア暦が長いと、街中の移動時や車の運転時につい「ツボった!」、「(人混みとか見て)ここヤブいな〜」などと言ってしまうように…
・トリム
オリエン用のウェア。ジャージで代用している人もいる。
ジャージよりも薄く、発汗性が良いのが利点。欠点はそれ故に破けやすいこと。
もともとトリムとは会社の名前(トリムテックス)のことだが、日本ではウェアの通称として広まってしまったようだ。(byリック談)
〜技術編〜
・等高線(コンタ)
同じ高さの部分を繋いだ線。間隔は5mが一般的。
地図上では茶の実線で表記。コレが密集してる部分は傾斜が急ということになる。
・尾根
周りより高い地点のつながり。沿って登って行くと必ずピークに辿り着く。
・沢
周りより低い地点のつながり。川が流れていることが多い。
この尾根と沢の読み取りは非常に重要。尾根・沢に沿って進む時は、「尾根上り・沢下り」が迷わない基本である。
・ピーク
山の頂上のこと。トップとも言う。
・鞍部
2つの山が近接していて、そのピーク間の微妙に低くなっている場所。馬の鞍のようになっているのでこう呼ぶ。
特徴がはっきりしているので把握しやすい。また、山を越える時は(登りが少ないので)重要視される場所でもある。
・小径
森の中の小道のこと。厳密には小道よりも小さいものを指す。
地図上では黒の破線で表記。急いでいると、見落とす可能性あり。
しばしば、地図に載っていない小径が出来ていることがある。稀に、地図には載っているが判別不能になっていることもある。
・植生界
異なる植生の部分の境界。広葉樹林と針葉樹林の境界とか。
地図上では黒の点線で表記。ぶっちゃけ小径と混同しやすくて紛らわしい。
・オープン
太陽光がさんさんと降り注ぐような、開けた場所。
地図上では黄のべた塗りで表記。合わせて黒の点がトーンされている部分は田畑であり、立ち入り禁止なので入らないように。
・ヤブ
木や草によって走行可能度が落ちる場所。
地図上では緑色のべた塗りでA〜Dの4段階表記。Dヤブは通行不可に近い。
物好きな人はわざわざヤブに突っ込んでは悶絶している。
・白い
Aヤブのこと。地図上の表記からこう呼ぶ。
足元にさえ注意すれば問題なく走れるレベル。
・ヤブい
ヤブが濃くてルートとしてはあまり好まれないこと。
・ハッチ
下草・倒木地帯をまとめてこう呼ぶ。足元の地形が見えない部分の総称。
地図上では緑の縦線でB・Cの2段階表記。ただ、同じ表記でも状況がテレインによってまちまちなので、事前に情報を仕入れておいたほうが無難。
・人工特徴物
祠や井戸、石像など、人の手によって作られているもの。
地図上では黒の×か○で表記。(事前に説明がある)
必要が無くても、気になってつい探してしまう。
・炭焼釜跡
炭焼釜の"跡"。人工特徴物の一種。
地図上では黒の○で表記。
石が積み重なっていることもあるが、大抵は穴だけとか、もしくは特に何も無いとか。特徴物の中でも屈指の分かり辛さを誇る。従って、チェックポイントとしてあまり期待しないが吉。
・正置
オリエンの基本技術。実際に自分の目で見ている場所・コンパス・地図の方位を一致させること。
目標の方向や道・斜面の方向を確かめたりするのに有効。線状特徴物(道など)の分岐点では常に行うのが望ましい。
コンパスをいかに上手く扱えているかが問われる技術である。
・逆正置
正置する時に南北を逆にして正置すること。つまりは失敗。やってはいけないことの1つ。
コンパスは振ってから、きちんと水平に持つべし。地図を逆さにするのは問題外。
・ツボる
スムーズに各コントロールを回れないこと。
「わーやべぇ! ツボった!!」のように使う。俗に言う"ツボにハマる"とは異なる。
・飛ぶ(吹っ飛ぶ)
"ツボる"の上位版。向かっていたコントロールからそれて、あらぬ場所まで行ってしまうこと。
スタート直後にかますと、かなりやる気が削がれるであろう。
・パック
他の走者を見て、付いて行くこと。自分でルートプランを立てて進んだ場合はパックとは言わない。
このように現在地を確認しないまま進むと、後で酷い目に遭うことが多いのでやらないほうが良い。
・現在地ロスト
地図上で自分の位置を見失うこと。要は迷子(迷大人?)。
オリエン中に一番なってはいけない状態。
・マップアウト
地図の範囲を越えてしまうこと。ほんと、どうしようもない。
民家から電話を掛けることも止むを得ないのか。
・アタック
コントロール近くの特徴物にポイントを決め、そこからコントロールに向かって進むこと。最後の詰め。
アタックの仕方が悪いとツボる要因となるので、決して疎かにしないこと。
・脱出
コントロールから近くの特徴物沿いに出ること。
こちらも正しい手順を踏まないとツボるので、ポストを見つけた後でも気を抜かないように。
・切る
ヤブい場所や尾根、沢、ピークが目の前に立ちはだかっているにも関わらず、その中を直進で抜けること。要は最短ルートをとること。
ヤブ切り能力が高いとそれなりに優位だが、衣服を破る率も高い。
また、田畑や果樹園などは切ってはいけない。(立入禁止である)
・巻く
"切る"の逆。上記のような嫌な場所を避け、へりに回って進むこと。
"切る"か"巻く"かは場合による。
・リロケート
ツボった時に現在地を特定するための一連の作業。
頭の中で地図読みと実践との食い違いを埋めることは中々難しいが、オリエンでは非常に重要となってくる。
・コンタリング
高さを維持しつつ進むこと。等高線に沿って進むこと。
登ったり下ったりしないので楽に走れるが、ツボった時に現在地ロストを起こしやすいので、初心者のうちは使わないほうが良い。
・傾斜変換
斜面の傾斜の角度が変わること。
地図上では等高線の密度の変化で知ることができる。
線状の特徴物であり、非常に使い勝手の良いチェックポイントと言える。是非とも有効に活用したい。
・歩測
歩数を数えて、自分が進んだ距離を大まかに測ること。
オリエンで歩測をする場合、右足と左足の両足をもって1歩とする(複歩)。
直進の時に必要となり、普段から使えれば行き過ぎなどの防止策にもなる。
・エイミングオフ
意図的な"的外し"。
目的地が線状特徴物沿いにある時に、目的地を狙って進んだもののずれてしまい、左右どちらにずれたのかが分からない! といったケースがある。
そういう場合は、予め左か右にずれた場所を決めて進んだほうが、後から迷わなくて済む。
・サムリーディング
親指(サム)を使った地図読みの方法。
競技中、地図を持つ親指で現在地を押さえておく。そうすれば、地図から目を離してもすぐに読みたい場所が分かる。
サムリーディングがしやすいコンパス"サムコン"も上級生の間では人気上昇中である。
・ランオブ
Running Observationの略。下級生の後ろから上級生が付いて走って観察すること。
どのようなオリエンをするのかを見守り、わからなくなったら教える、または終了後にそのルートを評価する。
下級生の技術的な向上に適した指導方法と言える。
・チェイシング
近間隔でのスタート方法。
これにより、他の走者と競い合うことを目的とする。
間違ってもパックの練習ではない。
・LSD
Long Slow Distanceの略。長い距離をゆっくりと走ること。
十分に酸素を取り込みつつ、身体に低負荷をかけ続ける。持久力の養成に効果があるらしい。
〜大会編〜
・Eカード
電子パンチングシステムの一種。大会では最も一般的な方式。
カードをエミットにセットすることで通過証明と時刻が記録される。
もし電池切れなどで作動しなくても、カード裏にあるラベルが通過証明となるので安心を。そういう点ではSIに勝る。
ズルも一切通用しない。時代はハイテクである。
・SI
電子パンチングシステムの一種。
Eカードと違い、エミットにセットすると「ピッ」と音がなる。
・CC(コントロールカード)
旧(?)パンチングシステム。
コントロールに行くたびに紙製のカードに穴を開ける方式。若干面倒くさい。
カードが千切れて飛んでいきそうで怖い。
・アクティベート
EカードやSIに残っている記録をクリアする&動作確認の作業。
スタートする前までに必ず済ましておくこと。
・テレイン
オリエンの競技範囲のこと。具体的には地図に載っているエリアを指す。
競技中、テレイン外まで行くことは無謀なのでしてはいけない。というか、失格である。
・デフ
コントロール位置説明。地図の端に表となっているのがそう。
通常は別紙で追加配布される。
各コントロールの番号と詳しい位置情報はこれで知ることができる。
記号がわからない時は上級生に聞いてみよう。ただし、答えられない可能性もあり。
・ペナ(P)
規定のコントロールを回らなかった時の結果。
「P2」は「2個コントロールを回ってきていない」の意。
ぺナは勿論失格扱いである。
・DNS
Do not startの略。つまり出走しないこと。
その原因は、怪我や都合などもあるが、2日酔いの可能性もあり。
一部対抗戦では、有力選手を前日に潰して、対抗戦を有利に進めるという作戦も存在するらしい。
・DNF
Do not finishの略。つまり、途中棄権。
ラスポを取らないとこれになる。
・DISQ
Disqualificationの略。意味は"失格"そのまんま。
P、DNS、DNFをまとめた表記とも言える。結局、失格に違いは無いと言うことか。
・巡行速度
母集団に対する、自分の進む速さの相対値 ≒ 体力のパラメータ。
数値が小さいほど、速く走ったということを表す。
算出法は不明。(個人的に気になるので誰か教えて下さい)
ちなみに、巡航速度(経済速度)とは似て非なるものであるので注意。
・ミス率
自己タイムに対する、ミスをした割合 ≒ 技術力のパラメータ。
数値が大きいほど、多くミスをしたということを表す。
オリエンでは、巡行速度うんぬんの前に、まずミス率を少なくすることが重要である。
算出法が判明したので以下に記しておく。
(各レッグにおける)ミスタイム = ラップタイム × 巡航速度 ― 上位3人の平均ラップタイム
ミス率 = 買~スタイム / 総合タイム
・インカレ(IC)
Intercollegiate Orienteering Championshipsの略。学生選手権。
ロング競技は秋に、ミドル・リレー競技は春に行われる。
学生オリエン界最大のイベントであり、中でもリレー競技は毎年白熱した戦いが繰り広げられる。
・WOC
World Orienteering Championshipsの略。世界選手権。
2005年度は愛知県で行われた。(この年は愛知万博の最中でもあった)
・エリート
インカレなどの大きな大会では予選があり、その通過者。本選に出場できる凄い人。
皆からの期待を浴びて本選に出場するので、当日にプレッシャーが重く圧し掛かる。
中には夜のエリートを目指す者もいる。
〜その他〜
・八事の森
名大OLCが所有する地図で、練習で使用しているテレイン。
東山公園の一部を含み、森林散策している人とすれ違うことが多々あり。
また、ブルーシートやバイクなども… 森の中は不思議がいっぱいである。
・万歩(東山一万歩コース)
東山公園と平和公園にある散歩道。
ランニング用コースとして、部員達の間では昔からこよなく愛し続けられてきている。
オリジナルは東山公園中心のコースなので、オリエン部内で改良された八事の森中心のコースが存在する。
・段ボールポスト
普段の練習のときに使用するポスト。
その名の通り段ボールでできていて、透明テープで防水加工をしてある。
3桁のポスト番号数字は、ほとんど意味を持っている(らしい)。
・ぐるぐる
名大OLCの部誌。某ファンタジー漫画ではない。年数回発行。
今では名大&椙山合同部誌となりつつある。というか、椙山の記事のほうが多い。頑張れ名大生。
新歓や卒業時などの特集号になるとそれなりに厚みを増す。
・ベストオリエンティア
椙山OLCの部誌。年1回発行。
ぐるぐるがあるのであまりお呼びがかからない。
・東海学連
東海学生オリエンテーリング連盟の略。名大、椙山、静大の3校に加えて、新たに愛教大が加盟した。
インカレのエリート枠の数は各地区学連ごとに割り当てられている。
学連についての詳細はメンバーよりも渉外のほうが精通しているかもしれない。
・日本学連
日本学生オリエンテーリング連盟の略。各加盟校の代表者によって運営されている。
インカレは、主に学連の賛助会員となっているOB・OGの方達によって運営されている。
・OLC
Orientierungslauf Clubの略。Orientierungslaufとはドイツ語で「方向を定めて走る」の意。
ちなみに、全てドイツ語で統一して書くとOrientierungslauf Klabで"OLK"となる。
英語で統一して書くとOrienteering Clubで"OC"となる。
・ビジュアル系
明らかにビジュアルで狙っている人。走るスピードが妙に早くなったり、インカレでは仮装する人もいる。
大抵はビジュアルを過ぎたぐらいにバテる。
勿論そんなことしたところで総合タイムが早くなるわけではないし、むしろ遅くなるだろう。それでもビジュアルに生きがいを感じる者もいるのである。
・ラスポ族
ラスポからスパートをかける人。または、最終レッグ(ラスポ〜ゴール間)でラップ1位を狙う人。
体力を温存させておくのは外道。そんなことするぐらいならもっと早く走れよ!
それでもラスポ1位を狙うことに生きがいを感じる者もいるのである。
・ポテンシャル
巡行速度のこと。ある新人が「俺、ポテンシャルたけぇ〜」とレース後に自分の成績を見て発言したのが事の始まり。その時の<<ミスを除いたタ イム>>が彼にとって好成績であり、<<巡行速度>>が順位のわりに良かったため、このような発言に至った。ちなみ に彼の順位は最下位であった。
しかし<<その後のレースの最終レッグ>>で驚異的なタイムを記録し、新たに<<最終レッグの速さ>>という意味でもポテンシャルが用いられるようになった。彼はラスポ族であり、ビジュアル系なのである。
現在、彼のことを敬意(?)をこめてポテンシャルと呼ぶ人も少なくない。
・神童
「神童には不可能はありません。」
最近わかったことだが神童にも不可能があるらしい。
詳しくは主将まで byミヨシモ
・両腕クロス藪切りアタック
Twitterの伝道師が習得している奥義。
C藪に最も効果を発揮する。
近日奥義の動画が公開されたりされなかったり。
・Twitterの伝道師
激アツです。いろいろ犠牲になってくれます。
新歓隊長に呼び捨てにされます。最近若くなった気がします。
こんなこと書いてもきっと許してくれます。
・寅安
名大生ご用達の店。量が多くて美味しいのがウリ。
・マウンテン
かの有名な喫茶店。料理が美味なので一度は行ってみよう。
"山(マウンテン)を登る会"が好んで訪れている。詳細は彼らに聞くべし。
・オリエンテーリング
地図とコンパスを頼りにしてチェックポイントを回ってくるスポーツ。
頭脳と体力、両方の能力が試される画期的な競技である。
略して"オリエン"、"OL"、もっと縮めて"O"と書くこともある。オリエンテーションとは意味が異なるので注意。(ただ語源は一緒らしい)
・地図
地形の特徴など様々な情報を一枚の紙に印刷したもの。先代からの賜物。
オリエンをやる上では必要不可欠。大会などでは濡れないようにビニール袋に封入されている。
縮尺は1/10000のものが一般的だが、テレインによっては1/5000や1/15000のものもある。
・コンパス
針で南北の方位を示してくれるもの。人類の名器。羅針盤。
間違っても円を描くやつではない。オリエンをやる上で必要不可欠その2。
値段が高いほど性能が良い(らしい)。サムコンという若干変わった種類のものもある。
大事に扱わないと簡単に壊れるので注意。
・コントロールポスト
地図の各番号の地点に置いてあるもの。黄&白色が目印のフラッグと、本体のユニット部分から構成される。
コレを如何に早く見つけられるか、オリエンティア達は日々努力している。
たまに穴の中や下草などに隠れているので頑張って見つけよう。
・パンチ(パンチング)
本来はパンチ台でCCにマークすること。今では専ら、Eカードをエミットにセット
することに使う。
正しくない、別のコントロールにパンチすることはミスパンチと言う。
Eカードの場合、パンチした際に赤のランプが点滅する。SIの場合は音が鳴る。
・アップ
登距離。出来るだけあって欲しくないもの。
一般的に、コース距離に対して8%を越えるとキツいと言われる。というか、キツい。
ちなみに、愛知県内の山でコースを組むと大抵8%を越えるとか。
・レッグ
コントロールからコントロールまでの区間のこと。
SIやEカードを使用している場合、この区間毎のタイムがラップとして計測される。
あまりに長く休んだりしていると、バレますよ。
・ポイントO
指定された順番にポストを回ってくる形式のオリエン。
いつもの練習で行っているやつです。
・スコアO
点数形式のオリエン。ちょっとマイナー。
各ポストに点数がふられていて、制限時間内に獲得した総合点数を競う。ポストの回り方は自由。
ロゲインがこの形式をとる。
・ラインO
ルートが指定されている形式のオリエン。更にマイナー。
練習でたまに用いるには良い方法なのかも知れない。でも、八事では勘弁。
・トレイルO
ポストの位置を当てていく形式のオリエン。
フラッグ群の中から地図に合うものを選びながら進む。フラッグの間隔は短いものだと1m以下である。タイムよりも得点が重視されるので、正確な地図読み能力が試される。
大きな大会の前日にはよく開催されているので、一度チャレンジしてみてはいかが?
・パークO
公園でのオリエン。
基本は道走り。それ故に体力勝負となることも多い。
一般人も居るので、衝突しないように注意しましょう。
・ロゲイン
オリエンを拡張したもの。正しくはロゲイニングと言う。
広範囲のテレイン・長い競技時間・グループ制などが特徴。
参加した人曰く、「一週間は足腰にダメージが残る」そうな。
・スプリント
@)短距離。コース距離が2000m程度以下のクラスを指す。
全力疾走を行うことが可能なクラスである。
A)リレーのクラスを指す場合もあるので注意。3人で3周走るコースを、1人で1周走ること。この場合、コース距離はリレーの設定距離による。
・ミドル
中距離。コース距離が3000〜4000m程度のクラスを指す。ロングとの境が曖昧かと。
リレーの距離は、一般的にミドル程度である。
・ロング
長距離。コース距離が5000m程度以上のクラスを指す。
給水を取らないとやってられない。ぞん○〜ず大会級になると"給コーラ"や"給弁当"まで用意されることも。
・リレー
オリエンでは3人で1チームを構成する。1人で1チームを構成する(つまり3周走る)のもあり。ちなみに、1人で1周だけ走るのはスプリント。
一斉同時スタートである点が特徴。このため、パック対策としてコースが数パターン用意されていることが多い。
インカレでは一番盛り上がる競技部門である。
・ティア(オリエンティア)
オリエンをする人のこと。
ティア暦が長いと、街中の移動時や車の運転時につい「ツボった!」、「(人混みとか見て)ここヤブいな〜」などと言ってしまうように…
・トリム
オリエン用のウェア。ジャージで代用している人もいる。
ジャージよりも薄く、発汗性が良いのが利点。欠点はそれ故に破けやすいこと。
もともとトリムとは会社の名前(トリムテックス)のことだが、日本ではウェアの通称として広まってしまったようだ。(byリック談)
〜技術編〜
・等高線(コンタ)
同じ高さの部分を繋いだ線。間隔は5mが一般的。
地図上では茶の実線で表記。コレが密集してる部分は傾斜が急ということになる。
・尾根
周りより高い地点のつながり。沿って登って行くと必ずピークに辿り着く。
・沢
周りより低い地点のつながり。川が流れていることが多い。
この尾根と沢の読み取りは非常に重要。尾根・沢に沿って進む時は、「尾根上り・沢下り」が迷わない基本である。
・ピーク
山の頂上のこと。トップとも言う。
・鞍部
2つの山が近接していて、そのピーク間の微妙に低くなっている場所。馬の鞍のようになっているのでこう呼ぶ。
特徴がはっきりしているので把握しやすい。また、山を越える時は(登りが少ないので)重要視される場所でもある。
・小径
森の中の小道のこと。厳密には小道よりも小さいものを指す。
地図上では黒の破線で表記。急いでいると、見落とす可能性あり。
しばしば、地図に載っていない小径が出来ていることがある。稀に、地図には載っているが判別不能になっていることもある。
・植生界
異なる植生の部分の境界。広葉樹林と針葉樹林の境界とか。
地図上では黒の点線で表記。ぶっちゃけ小径と混同しやすくて紛らわしい。
・オープン
太陽光がさんさんと降り注ぐような、開けた場所。
地図上では黄のべた塗りで表記。合わせて黒の点がトーンされている部分は田畑であり、立ち入り禁止なので入らないように。
・ヤブ
木や草によって走行可能度が落ちる場所。
地図上では緑色のべた塗りでA〜Dの4段階表記。Dヤブは通行不可に近い。
物好きな人はわざわざヤブに突っ込んでは悶絶している。
・白い
Aヤブのこと。地図上の表記からこう呼ぶ。
足元にさえ注意すれば問題なく走れるレベル。
・ヤブい
ヤブが濃くてルートとしてはあまり好まれないこと。
・ハッチ
下草・倒木地帯をまとめてこう呼ぶ。足元の地形が見えない部分の総称。
地図上では緑の縦線でB・Cの2段階表記。ただ、同じ表記でも状況がテレインによってまちまちなので、事前に情報を仕入れておいたほうが無難。
・人工特徴物
祠や井戸、石像など、人の手によって作られているもの。
地図上では黒の×か○で表記。(事前に説明がある)
必要が無くても、気になってつい探してしまう。
・炭焼釜跡
炭焼釜の"跡"。人工特徴物の一種。
地図上では黒の○で表記。
石が積み重なっていることもあるが、大抵は穴だけとか、もしくは特に何も無いとか。特徴物の中でも屈指の分かり辛さを誇る。従って、チェックポイントとしてあまり期待しないが吉。
・正置
オリエンの基本技術。実際に自分の目で見ている場所・コンパス・地図の方位を一致させること。
目標の方向や道・斜面の方向を確かめたりするのに有効。線状特徴物(道など)の分岐点では常に行うのが望ましい。
コンパスをいかに上手く扱えているかが問われる技術である。
・逆正置
正置する時に南北を逆にして正置すること。つまりは失敗。やってはいけないことの1つ。
コンパスは振ってから、きちんと水平に持つべし。地図を逆さにするのは問題外。
・ツボる
スムーズに各コントロールを回れないこと。
「わーやべぇ! ツボった!!」のように使う。俗に言う"ツボにハマる"とは異なる。
・飛ぶ(吹っ飛ぶ)
"ツボる"の上位版。向かっていたコントロールからそれて、あらぬ場所まで行ってしまうこと。
スタート直後にかますと、かなりやる気が削がれるであろう。
・パック
他の走者を見て、付いて行くこと。自分でルートプランを立てて進んだ場合はパックとは言わない。
このように現在地を確認しないまま進むと、後で酷い目に遭うことが多いのでやらないほうが良い。
・現在地ロスト
地図上で自分の位置を見失うこと。要は迷子(迷大人?)。
オリエン中に一番なってはいけない状態。
・マップアウト
地図の範囲を越えてしまうこと。ほんと、どうしようもない。
民家から電話を掛けることも止むを得ないのか。
・アタック
コントロール近くの特徴物にポイントを決め、そこからコントロールに向かって進むこと。最後の詰め。
アタックの仕方が悪いとツボる要因となるので、決して疎かにしないこと。
・脱出
コントロールから近くの特徴物沿いに出ること。
こちらも正しい手順を踏まないとツボるので、ポストを見つけた後でも気を抜かないように。
・切る
ヤブい場所や尾根、沢、ピークが目の前に立ちはだかっているにも関わらず、その中を直進で抜けること。要は最短ルートをとること。
ヤブ切り能力が高いとそれなりに優位だが、衣服を破る率も高い。
また、田畑や果樹園などは切ってはいけない。(立入禁止である)
・巻く
"切る"の逆。上記のような嫌な場所を避け、へりに回って進むこと。
"切る"か"巻く"かは場合による。
・リロケート
ツボった時に現在地を特定するための一連の作業。
頭の中で地図読みと実践との食い違いを埋めることは中々難しいが、オリエンでは非常に重要となってくる。
・コンタリング
高さを維持しつつ進むこと。等高線に沿って進むこと。
登ったり下ったりしないので楽に走れるが、ツボった時に現在地ロストを起こしやすいので、初心者のうちは使わないほうが良い。
・傾斜変換
斜面の傾斜の角度が変わること。
地図上では等高線の密度の変化で知ることができる。
線状の特徴物であり、非常に使い勝手の良いチェックポイントと言える。是非とも有効に活用したい。
・歩測
歩数を数えて、自分が進んだ距離を大まかに測ること。
オリエンで歩測をする場合、右足と左足の両足をもって1歩とする(複歩)。
直進の時に必要となり、普段から使えれば行き過ぎなどの防止策にもなる。
・エイミングオフ
意図的な"的外し"。
目的地が線状特徴物沿いにある時に、目的地を狙って進んだもののずれてしまい、左右どちらにずれたのかが分からない! といったケースがある。
そういう場合は、予め左か右にずれた場所を決めて進んだほうが、後から迷わなくて済む。
・サムリーディング
親指(サム)を使った地図読みの方法。
競技中、地図を持つ親指で現在地を押さえておく。そうすれば、地図から目を離してもすぐに読みたい場所が分かる。
サムリーディングがしやすいコンパス"サムコン"も上級生の間では人気上昇中である。
・ランオブ
Running Observationの略。下級生の後ろから上級生が付いて走って観察すること。
どのようなオリエンをするのかを見守り、わからなくなったら教える、または終了後にそのルートを評価する。
下級生の技術的な向上に適した指導方法と言える。
・チェイシング
近間隔でのスタート方法。
これにより、他の走者と競い合うことを目的とする。
間違ってもパックの練習ではない。
・LSD
Long Slow Distanceの略。長い距離をゆっくりと走ること。
十分に酸素を取り込みつつ、身体に低負荷をかけ続ける。持久力の養成に効果があるらしい。
〜大会編〜
・Eカード
電子パンチングシステムの一種。大会では最も一般的な方式。
カードをエミットにセットすることで通過証明と時刻が記録される。
もし電池切れなどで作動しなくても、カード裏にあるラベルが通過証明となるので安心を。そういう点ではSIに勝る。
ズルも一切通用しない。時代はハイテクである。
・SI
電子パンチングシステムの一種。
Eカードと違い、エミットにセットすると「ピッ」と音がなる。
・CC(コントロールカード)
旧(?)パンチングシステム。
コントロールに行くたびに紙製のカードに穴を開ける方式。若干面倒くさい。
カードが千切れて飛んでいきそうで怖い。
・アクティベート
EカードやSIに残っている記録をクリアする&動作確認の作業。
スタートする前までに必ず済ましておくこと。
・テレイン
オリエンの競技範囲のこと。具体的には地図に載っているエリアを指す。
競技中、テレイン外まで行くことは無謀なのでしてはいけない。というか、失格である。
・デフ
コントロール位置説明。地図の端に表となっているのがそう。
通常は別紙で追加配布される。
各コントロールの番号と詳しい位置情報はこれで知ることができる。
記号がわからない時は上級生に聞いてみよう。ただし、答えられない可能性もあり。
・ペナ(P)
規定のコントロールを回らなかった時の結果。
「P2」は「2個コントロールを回ってきていない」の意。
ぺナは勿論失格扱いである。
・DNS
Do not startの略。つまり出走しないこと。
その原因は、怪我や都合などもあるが、2日酔いの可能性もあり。
一部対抗戦では、有力選手を前日に潰して、対抗戦を有利に進めるという作戦も存在するらしい。
・DNF
Do not finishの略。つまり、途中棄権。
ラスポを取らないとこれになる。
・DISQ
Disqualificationの略。意味は"失格"そのまんま。
P、DNS、DNFをまとめた表記とも言える。結局、失格に違いは無いと言うことか。
・巡行速度
母集団に対する、自分の進む速さの相対値 ≒ 体力のパラメータ。
数値が小さいほど、速く走ったということを表す。
算出法は不明。(個人的に気になるので誰か教えて下さい)
ちなみに、巡航速度(経済速度)とは似て非なるものであるので注意。
・ミス率
自己タイムに対する、ミスをした割合 ≒ 技術力のパラメータ。
数値が大きいほど、多くミスをしたということを表す。
オリエンでは、巡行速度うんぬんの前に、まずミス率を少なくすることが重要である。
算出法が判明したので以下に記しておく。
(各レッグにおける)ミスタイム = ラップタイム × 巡航速度 ― 上位3人の平均ラップタイム
ミス率 = 買~スタイム / 総合タイム
・インカレ(IC)
Intercollegiate Orienteering Championshipsの略。学生選手権。
ロング競技は秋に、ミドル・リレー競技は春に行われる。
学生オリエン界最大のイベントであり、中でもリレー競技は毎年白熱した戦いが繰り広げられる。
・WOC
World Orienteering Championshipsの略。世界選手権。
2005年度は愛知県で行われた。(この年は愛知万博の最中でもあった)
・エリート
インカレなどの大きな大会では予選があり、その通過者。本選に出場できる凄い人。
皆からの期待を浴びて本選に出場するので、当日にプレッシャーが重く圧し掛かる。
中には夜のエリートを目指す者もいる。
〜その他〜
・八事の森
名大OLCが所有する地図で、練習で使用しているテレイン。
東山公園の一部を含み、森林散策している人とすれ違うことが多々あり。
また、ブルーシートやバイクなども… 森の中は不思議がいっぱいである。
・万歩(東山一万歩コース)
東山公園と平和公園にある散歩道。
ランニング用コースとして、部員達の間では昔からこよなく愛し続けられてきている。
オリジナルは東山公園中心のコースなので、オリエン部内で改良された八事の森中心のコースが存在する。
・段ボールポスト
普段の練習のときに使用するポスト。
その名の通り段ボールでできていて、透明テープで防水加工をしてある。
3桁のポスト番号数字は、ほとんど意味を持っている(らしい)。
・ぐるぐる
名大OLCの部誌。某ファンタジー漫画ではない。年数回発行。
今では名大&椙山合同部誌となりつつある。というか、椙山の記事のほうが多い。頑張れ名大生。
新歓や卒業時などの特集号になるとそれなりに厚みを増す。
・ベストオリエンティア
椙山OLCの部誌。年1回発行。
ぐるぐるがあるのであまりお呼びがかからない。
・東海学連
東海学生オリエンテーリング連盟の略。名大、椙山、静大の3校に加えて、新たに愛教大が加盟した。
インカレのエリート枠の数は各地区学連ごとに割り当てられている。
学連についての詳細はメンバーよりも渉外のほうが精通しているかもしれない。
・日本学連
日本学生オリエンテーリング連盟の略。各加盟校の代表者によって運営されている。
インカレは、主に学連の賛助会員となっているOB・OGの方達によって運営されている。
・OLC
Orientierungslauf Clubの略。Orientierungslaufとはドイツ語で「方向を定めて走る」の意。
ちなみに、全てドイツ語で統一して書くとOrientierungslauf Klabで"OLK"となる。
英語で統一して書くとOrienteering Clubで"OC"となる。
・ビジュアル系
明らかにビジュアルで狙っている人。走るスピードが妙に早くなったり、インカレでは仮装する人もいる。
大抵はビジュアルを過ぎたぐらいにバテる。
勿論そんなことしたところで総合タイムが早くなるわけではないし、むしろ遅くなるだろう。それでもビジュアルに生きがいを感じる者もいるのである。
・ラスポ族
ラスポからスパートをかける人。または、最終レッグ(ラスポ〜ゴール間)でラップ1位を狙う人。
体力を温存させておくのは外道。そんなことするぐらいならもっと早く走れよ!
それでもラスポ1位を狙うことに生きがいを感じる者もいるのである。
・ポテンシャル
巡行速度のこと。ある新人が「俺、ポテンシャルたけぇ〜」とレース後に自分の成績を見て発言したのが事の始まり。その時の<<ミスを除いたタ イム>>が彼にとって好成績であり、<<巡行速度>>が順位のわりに良かったため、このような発言に至った。ちなみ に彼の順位は最下位であった。
しかし<<その後のレースの最終レッグ>>で驚異的なタイムを記録し、新たに<<最終レッグの速さ>>という意味でもポテンシャルが用いられるようになった。彼はラスポ族であり、ビジュアル系なのである。
現在、彼のことを敬意(?)をこめてポテンシャルと呼ぶ人も少なくない。
・神童
「神童には不可能はありません。」
最近わかったことだが神童にも不可能があるらしい。
詳しくは主将まで byミヨシモ
・両腕クロス藪切りアタック
Twitterの伝道師が習得している奥義。
C藪に最も効果を発揮する。
近日奥義の動画が公開されたりされなかったり。
・Twitterの伝道師
激アツです。いろいろ犠牲になってくれます。
新歓隊長に呼び捨てにされます。最近若くなった気がします。
こんなこと書いてもきっと許してくれます。
・寅安
名大生ご用達の店。量が多くて美味しいのがウリ。
・マウンテン
かの有名な喫茶店。料理が美味なので一度は行ってみよう。
"山(マウンテン)を登る会"が好んで訪れている。詳細は彼らに聞くべし。
参考:名大OLC旧用語集、千葉大OLC用語集