1.著名なケーナ奏者たち
・Antonio Pantoja(アントニオ・パントーハ)
・Gilbert Favre(ヒルベルト・ファブレ)
・Jorge Cumbo(ホルヘ・クンボ)
・Lucho Cavour(ルーチョ・カブール)
・Marcelo Peña(マルセロ・ペーニャ)
・Raul Mercado(ラウル・メルカード)
・Rolando Encinas(ロランド・エンシーナス)
・Uña Ramos(ウニャ・ラモス)
よいケーナの演奏をするためには、よいケーナの演奏をたくさん聞いてよいケーナの演奏のイメージを形成する必要があります。著名なケーナ奏者の一部を紹介するのでぜひ彼らの演奏を聞いてみてください。気に入ったケーナの音色があったらさらに自身でいろいろ調べてみてください。
掲載順はABC順です。説明とともにそれぞれ名前、一般的な日本語での表記、顔の分かる参考動画、個人的おすすめ曲を載せました。また、彼らの音色等については敢えて言及を避けるので、先入観なしで素直に楽しんでみてください。
ペルー出身、アルゼンチンで活躍したケーナ奏者。独学でケーナを修め、フォルクローレ黎明期のケーナの奏法開発の先駆者となった。使用するケーナは古いタイプで吹き口が四角である。また、日本へ最初に紹介されたケーナ奏者の一人である。
スイス出身のケーナ奏者。南米に訪れた際にケーナを気に入り、ボリビアに移住。Los Jairasの創設メンバーとなる。恋人の音楽家ビオレータ・パラとの愛憎劇が有名。ケーナを洗練させて現代的音楽で用いることができるようにした、ボリビアのケーナの源流ともいえる人物。
アルゼンチンのケーナ奏者。Uña Ramosからケーナを学び、Los Incas(Urubamba)のケーナ担当として活躍。後年はケーナとジャズの融合を目指した。
ボリビアのケーナ奏者。伝説的なチャランギスタErnesto Cavourの弟。ケーナ製作者としても活躍。
ボリビアのケーナ奏者。Ernesto Cavourが設立したライブハウスPeña Nairaで音楽生活を送る。Luz del Andeなどにケーナ担当として参加。
アルゼンチンのケーナ、ギター奏者。Los Andariegosなどで活躍。後年はフランスに渡る。ケーナが一般的な楽器へと台頭しつつある過渡期のケーナ奏者であり、西洋音楽との融合などを通してケーナの在り方を模索した。
ボリビアのケーナ奏者。Ernesto Cavourの影響でケーナを始め、さまざまなグループに参加。Waraでの活動が有名で、特に日本人のケーナ・サンポーニャ奏者である菱本幸二とともに活動を送る。
アルゼンチンのケーナ奏者。フランスに渡り、西洋音楽との融合の中で独特な音楽性を獲得した。彼の奏法は独自性が強く、またフランスの音楽に大きく影響され、ボリビアやアルゼンチンのフォルクローレの系譜とは完全に独立した境地に立つ。
これにて基礎編は終了です。今後は以上の話を踏まえて技術的な研鑽を積みつつ、かといって技術的な事だけに囚われないようにしながら、日々練習をがんばってください。また、偉大な先人の演奏を聴くことも忘れないでください!
お疲れさまでした!