信大戦寸評
〈男子・トラック〉 〈男子・フィールド/女子〉
100m 遠藤(4) 谷(2) 前里(2)
遠藤(4):練習不足がたたって前半からきれがなく、30mまででおいていかれる。後半信大の選手を一人かわすのがやっとだった。
谷(2) :力を抜くこととそれに伴う上半身の中からの動きを意識。そのせいかスタートは力が上手く入らず出遅れる。しかし、その後は上手く腕が背中から動き三位。大学ベストの11秒15であっ た。
前里(2):初のポイント選手だったが、後半のピッチの低下が顕著に見られたレースだったように思う。腰の乗り込みができていない証拠のようにも感じた。中間疾走から後半への移行に課題があるようだ。どうしても重心が高くなり、その結果、末端を使った走りになってしまった。レペなどで意識して改善していきたい。
200m 遠藤(4) 丸山(4) 谷(2)
遠藤(4):距離が延びた200mでも全くいいところがなく、低調な記録、順位に終わった。
丸山(4):一点でも多く取ることを目標に走ったことで、それが功を奏し自己新を出すも、他の選手との差はつめられず、五位に終わる。
谷(2) :100mと同様に極端なまでの上体リラックスを意識。100mの時点で3位だったがその後体が内側から大きく動き信大の千野を抜く。勝てると思ったのがまずく、最後の最後に同タイム胸の差で負けて3位。フィニッシュの練習をしようと誓う。しかしタイムは二年ぶりの自己ベスト22秒28であった。
400m 加藤(M1) 可知(2) 緑川(2)
加藤(M1):去年までのタイムを見て今年のタイムと比較すると落ちぶれたと思うかもしれないが、現在走り方を変えようとしているので致し方ない。走りはまだビデオを見てないから感覚だけになるがいい走りができたと感じている。今後の課題はフォームの完成と体力の向上。
可知(2) :3レーンで出場。外側4レーンに信大で一番速いと思われる千野がいたため、前半は外側の様子を見ながら走り、ラスト150mくらいからスパートをかけて逃げ切るという展開で勝つことができた。タイムは49”40。普通に走って49秒台の前半から中盤のタイムが出るようになり、力がついてきたと実感することができた。
緑川(2) :7レ−ンということで外からひっぱってもらうというレ−ス展開ができなかったため、初めから飛ばしぎみで走った。しかしバックストレ−ト半ばで6レ−ンの信大選手に並ばれてい、スピ−ド不足を思い知らされた。第3コ−ナ−から徐々に失速し、最後の100mはなんとか2レ−ンの信大選手に競り勝って4位だった。反省としては、出だしはあれくらいのスピ−ドでいいとは思うがラストで切り替えた走りができていなくて失速するばかり、というのが一番の問題だと思う。練習でもラスト150mを意識して走りたいと思う。
110mH 森田(3) 前里(2)
森田(3):精神面がレースに挑む態勢ではなかった。棒高跳との兼ね合いもあり、足も合わせずレースを迎えた。案の定一台目のアプローチで踏切が近く,、結果、全ての踏切が近くなりインターバルもリズム良く刻む事ができなかった。一台目の入りの重要性が改めて分かった。リード足も最初から振り出していた。インカレでは、踏切地点、リード足の意識の二点を念頭に置いてレースに挑みたい。
前里(2):レースには勝ったが9台のハードルを倒すというバラバラのハードリングになってしまいとても悔やまれる。東海学生春季のときの課題がなかなか改善されておらず、さらにディップにおいて腰がぬけているようにも感じた。股間節からの動きを意識しながら改善する努力をしていきたい。また、体幹からのハードリングと重心の高さを保ったままピッチのテンポアップを当面の課題としたい。
4*100mR 前里(2) 谷(2) 丸山(4) 遠藤(4)
1走;谷(3) :全員が新しい走順での試合。やはり、絶対的な走力の差で離される。が、結果としてバトンが良く、エースを欠いた状態では満足のいくものとなった。今は個々のタイム向上が期待できる時期であるので良い展望となった。
2走;前里(2):2走として走ったが、100mに比べて体はキレていたよう思う。しかし課題点は100mと同じような点だったように感じた。バトンが割とうまくいったのは収穫だった。
3走;丸山(4):バトンはうまく渡るもうまく加速できず、その後信大と差が開いてしまい、四走遠藤へ。バトンはうまくつながった。
4走;遠藤(4):後藤がいなくて苦戦は必至で、バトン練習もままならないまま臨んだレース。好調の1、2走がいい感じで走り、バトンもかなりうまくつながったが、やはり全体の走力でおよばず敗北。
4*400mR 谷(2) 遠藤(4) 緑川(2) 可知(2)
1走;谷(2) :バックストレートでの向かい風の中、力の抜けたとても楽な走りができた結果後半の伸びがよく好走。さらにこの方向を追求していく事が課題だ。
2走;遠藤(4):メンバー的にはかなりいい勝負になると思われた。1走の谷が井上をかわす好走をみせる。ここで信大の1-2走が遠藤の一発ギャグによりバトンを落としてしまったため後半は勝負にならなかった。ラッキーな勝利であった。
3走;緑川(2):マイルは3走だった。走る前は厳しい勝負になると思っていたが信大の1、2走間のバトンミスにより緑川にバトンが回ってきたときにはかなりの差が付いていた。付いていく人もいなくただ夢中に走ったのであまり反省点が具体的に言えないがラップが52秒台ではまだまだだと思う。補欠ながらも層の厚い補欠になれるように頑張りたい。
4走;可知(2):信大1〜2走の間でバトンミスがあり、あっけなく勝つことができた。ただ独走だったとはいえ、ラップが51”3かかったのは反省であった。
800m 緑川(2) 竹内(2) 森本(2)
中村が1500mで捻挫してしまったため、オープンに出場予定だった森本をポイントに起用した。この種目では信大の佐藤が1分55秒の記録を持っており飛び抜けている。優勝は厳しいがトータルで勝ち越してくれれば十分だと考えていた。
佐藤が実力の差を見せつけるようにスタートから飛ばす。緑川、森本が2,3位で続いていくが、二人とも2種目めであり動きが重そう。竹内が5番手でついていく。先頭は1周を57秒で通過、2位集団は59秒くらいで通過した。このとき、緑川と森本が二人で競り合い、どちらも2位を譲ろうとせずに外回りをしてロスしてしまった。
残り300mのところから信大の2番手がスパートし2位に上がる。森本は1500mでの反省を生かして、ラスト200mから勝負を仕掛けた。しかし外回りでの消耗もあってわずかに届かず3位。緑川は400mの疲れでラストにキレがなく4位だった。またずっと5位をキープしてきた竹内も最後にかわされて最下位。対校戦での勝負ということになると名大はまだまだ経験が足りない。1つでも良い順位をとるためのレース運びは信大のほうに分があった。
1500m 森本(2) 中村(2) 船橋(2)
信大の上条、志釜は4分前後の記録を持っており、このメンバーで勝つのは苦しい。3番手となら勝負ができそうなので、3,4,5位を確保して負けを最小限に食い止めてほしかった。しかし3人とも故障がちで十分に練習できたとは言い難い。なんとか試合に間に合わせたという感じであった。
スタートしてまずは集団で進んでいく。しかしホームストレートに入ったところで5人しかいない。コーナーで中村が縁石に乗り上げ足を捻ってしまったのだ。これで中村は棄権、その後の800も棄権することになり、ますます苦しくなった。
集団は1周を63秒で通過。今の名大にとってはかなりのハイペースだ。ここから信大の二人が抜け出し、残りの3人で3位争いを展開することになった。森本、船橋、信大の順に一列になって進んでいく。ラスト1周になって船橋が前に出て森本が5位に下がった。挟まれた信大は名大の二人に比べて余裕がありそう。残り300mから森本がスパートして3位を確保しようとがんばったが、ラスト50mで信大にかわされて4位。対校戦初出場の船橋は自己ベストを5秒以上更新したが5位に終わった。二人とも途中で集団を引っ張った疲れが響いた。
終わってみればスコンク負け、中村が棄権したため1種目で10点も差をつけられてしまいかなり苦しい。インカレの1500mはこの3人で臨むので、なんとか立て直してほしい。
5000m 山田(4) 伊藤(4) 狭間(2)
いまもっとも走れている3人を起用した。信大も故障者や調子のでない者が多く、ベストメンバーではない。これなら互角に戦えるかもしれないと期待した。午後になって気温が上がり、今年一番の暑さかもしれない。またホームストレートに風が出てきて、200mや三段跳では追参が連発するような状態でレースが始まった。
序盤は落ち着いてレースが進み、1kmは3分01秒くらい。ここまでは6人の集団だったが、調子がいいのか山田がペースをあげて先頭へ。これを機に集団がばらけ、山田と信大・西塔、伊藤と上条、狭間と信大3番手、と3つのグループが形成された。まさに対校戦。
先頭の山田は快調に走り3000mを9分11秒で通過。しかしその後ろにぴったりとつく西塔は14分台の記録を持っており明らかに山田より余裕がある。3600mのところで西塔がスパートし、もう山田はついて行くことができない。ラップも81秒まで落ち、ここで勝負が決まった。3番手の伊藤はジリジリと後ろを引き離し順位をキープ、ラストで1500m優勝者の上条に詰められるもののなんとか逃げ切った。狭間は5位をしっかり守った。ようやく5000mで初めて信大に勝ち越した。