用語解説
コンパス[こんぱす] 分類:技術
方位磁石のこと。間違っても円を描く文房具ではない。地磁気に反応して針は常に磁北線の方向を指す。
競技中に持つことが許されている道具の一つ。コンパスなしでレースに臨むことはできるが、正置すらまともにできない状況はかなり厳しいので、ほとんどすべての選手がコンパスを持って走っている。スペアのコンパスを装備する周到な人もいる。
コンパスは形状の違いによりおおよそプレートコンパスとサムコンパスに分類される。またメーカーの違いによってシルバコンパスとかモスコンとか呼ばれることもある。
・プレートコンパス。磁石部分の底に透明な長方形の板が取り付けられたコンパス。ヒモで手首にくくりつけて無くさないようにする。手首の代わりに首から下げる人もいる。新入部員が最初に購入するのはシルバ社No.3という品番のプレートコンパス。このコンパスはアルペンで3000円程度で販売されている。
・サムコンパス。略してサムコン。オリエンテーリングの技術の一つ、サムリーディングに特化したコンパス。左右どちらかの親指にゴムバンドで本体を固定し、地図+親指+サムコンの一体感を高める。コンパスを使った技術の一部(直進など)に制約は出てくるが、片手が完全にフリーになるのは大きな強みといえる。
上級者にはコンパスを自分に合うように改造する人もいる。主にプレートを削ったりする。
前述のシルバコンパスを除けばスポーツショップにオリエンテーリング用のコンパスはほとんど置かれていない(登山用やMTB用のものはたくさんあるが)。より高性能なコンパスが欲しければネット通販を利用するか大きい大会に出店しているコンパス屋に行く必要がある。
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参考:
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