学生歌 若き我等




一. 尾張野の 豊けき胸に

みどりあり 光あり

涙もて よろこびに うちふるう

若き我等 おお若き我等


二. 歌ひびく 平和の園に

いのちあり 自由あり

愛深く 鐘のごと 呼び交す

友よ我等 おお友よ我等


三. たじろがぬ 身体と心

歴史あり 使命あり

誇らかに 今日を生き 伸びゆかん

永久に我等 おお永久に我等




応援歌 天にとどろく




一. 天にとどろく我等が叫び

燃えあがる闘志の炎

若き力に勇む精鋭

いざ奮え闘い奮え

名古屋大学意気高らかに

今こそ挙げん我等が凱歌


二. 天にはためく我等が征旗

青春の胸打つ血潮

仰ぐ王座に躍る精鋭

いざ進め雄叫び進め

名古屋大学意気高らかに

今こそ征かん栄冠の道




第八高等学校寮歌 伊吹おろし




一. 伊吹おろしの雪消えて

木曽の流に囁けば

光に満てる国原の

春永劫に薫るかな


二. 夕陽あふれて草萌ゆる

瑞穂ヶ丘に佇めば

零れ地に咲く花菜にも

うら若き子は涙する


三. 見よソロモンの栄耀も

野の白百合に及かざるを

路傍の花にゆき暮れて

はてなき夢の姿かな


四. 花に滴る日の水沫

命の啓示を語るとき

希望に滾る若き頬を

はるかに星はてらすなり


五. 神秘の闇のおとづれに

いつしか寮の灯火は

瞬きそめてわれを待つ

地上の夢よいざさらば


六. 杳靄融けし丘の上に

いづくともなく春をよぶ

歌やすらかにながれ来る

紺青の月影濃けれ