「駅・大井川本線(金谷−千頭)」を参照。
井川線に独特な高さ6cmのプラットホームが対向式2線で配置している。駅舎は車輛区があるせいか、しっかりしたもので大きい。しかし駅舎というよりは駅員の詰所といった感じである。
ここはまだ千頭集落の北端、駅の周りには民家もかなり多い。しかし、乗降客が極端に少ないのは千頭駅に近すぎるからだろうか。ここからなら自転車でも行ける距離である。取材に行ったのは平日の夕方6時前、帰宅時間というのに下り列車から降りた人はいなかった。
この駅には両国車輛区が併設されている。井川線を走る車両のすべては、ここに配置されている。
駅の北側には観光名所でもある両国つり橋がある。
片側1面1線のホームに、プレハブ程度の大きさの、木造の小さな待合室がある。この駅は今でこそ何の変哲もない中間駅だが、寸又峡方面へ行く千頭森林鉄道の分岐駅であった。今でもその名残りとして駅構内の千頭側に森林鉄道の側線で砕石を積んでいたホッパーの遺構がある。ところで井川線のゲージは1067mm、森林鉄道は762mmのナローゲージ、しかし森林鉄道は千頭まで直通する。したがって千頭からここまで当時は3線軌条であった。
駅付近は、十数件の民家のほかには茶畑が広がっている。県道は対岸をトンネルで行くため、ずいぶん離れている。
片側1面1線のホームに屋根のある待合室があるだけの駅である。
周りには、4件の集落と小規模な茶畑がある。この土本集落は県道とも遠くはなれ、大井川の支流にもさまたげられて最近まで陸の孤島状態であったが、10年ほど前にこの支流を渡る土本橋ができてようやく道路が通るようになった。それまでは、輸送はすべて井川線に頼っており、緊急時は井川線の鉄橋を歩いて渡っていたというから驚きである。
2面2線の対向式ホームにログハウス風の待合室がある。集落は、傾斜地にできていて線路はその上の方を通っている。十数件の民家と小規模な茶畑があるあまり大きくない集落である。駅は集落の端から 100mほど離れた場所にある。この集落も県道から少し離れている。
島式1面2線のホームに売店を併設した大きな駅舎がある。有人駅でホームにはしっかりとした上屋があり、寸又峡温泉の入口の駅ということもあって飾りつけなどもあり何やら華やいだ雰囲気がある。寸又峡温泉へ行く客はここでバスに乗り換える。
集落もまとまった数の民家や商店があり、このあたりでは最大規模のものだろう。乗降客も井川線中では一番多く、駅前にも大きいバスの回転場がある。
ホームは片側1面1線で、アプト用機関車ED90の留置線や車庫がある。列車はここから次の長島ダムまでの間、アプト機関車ED90を補機にして最高90‰の勾配を上っていく。
付近に民家はなく、駅に入る道は一般車通行禁止である。これは、アプトの複雑な配線がある駅構内に一般人を入れたくないためのようだ。また、この駅での降車も制限されている。
平成2年に、ここから川根長島(現接岨峡温泉)まで、新線に変更された。旧駅はすぐとなりにあり、「川根市代」といった。今でもアプトいちしろ駅から跡がみえ、川根市代の駅名板などが確認できる。
対向式2面2戦のホームに比較的大きい駅舎があるが、駅員は常駐しない。駅舎は、ダム工事のために付け替えられ、高規格化された県道に面していて、ホームは階段を上ったところにある。県道から駅を見上げると、新しいホームに逞しいコンクリート製の架線柱がまるで高規格線のようである。
周りに民家は全く見られないが、駅名のとおり長島ダムの建設工事現場がすぐそこにある。この辺りの旧線はずっと下のほうを走っており、ところどころトンネルの遺構などが見られるのみである。現在の長島ダム駅のはるか下、対岸に旧線の大加島駅があった。
片側1面1線のホームに屋根つきの小さい待合室がある。数件の民家からなる小規模な集落が少し離れた場所にある。県道から階段をかなり下りてホームへむかう。現在、大井川は駅のホームからはるか下にあるが、ダムが完成して満水になるとすぐ下まで水面が上がるということである。
旧線の駅はほぼ真下の川の近くにあり「川根唐沢」といった。
2つの鉄橋にはさまれたわずかな対岸区間にある駅である。片側1面1線で、近くに民家はまったくないが駅の裏に町営のリクレーション施設や小さい公園がある。現在ははるか下に川が流れている状態だが、ダムが完成して水面が上がると文字どおり湖上の駅となる予定だ。また、接岨峡温泉側の鉄橋の保線用通路を通って対岸と行き来できるようになっている。
ホームは島式1面2線、小さいが、木造の古くて立派な駅舎がある。アプトの新線切り替えと同時に駅名が「川根長島」から現在の「接岨峡温泉」に改称された。それまでは接岨峡の温泉街はもっと下にあったが、ダムによる水位上昇にそなえて温泉宿の一部が駅近くに移転してきたために改称されたものである。近くには数件の民宿や温泉浴場があり、中規模な集落になっているため乗降客はかなり多い。なお、現在も待合室には旧駅名である「川根長島」のスタンプがおいてある。
片側1面1線のホームに屋根のある待合所がある。近くに民家はなく、駅へ至る道もない。現在の利用者は山仕事へ行く人と登山者のみである。近くには乙女の滝や、私鉄で日本一高いという 100mの高さを誇る関ノ沢橋梁などの見所がある。
大きくカーブした対向式2面2線のホームに屋根つきの待合所、木造の小さい駅舎(というよりは保線小屋)がある。駅は、細い山道(舗装道路)から少し入ったところにある。現在この付近では工事を行っており、民家は近くに見当たらなかった。ホーム上の待合所には始発列車がおろしていったであろう4部の新聞朝刊がおいてあった。近くに少数の民家があるのだろうが取材では発見することができなかった。
大井川鉄道の終点の駅、ホームは駅舎にくっついた1面と、ポイントを左に渡っていったところのホームの2つがある。列車はポイントを渡った奥のホームに発着する。駅舎は大きくはないが木造で風格があり、いい雰囲気である。手前のホームの先にあるポイントを左に行かずにまっすぐに行くと、さらに線路は1km先の堂の平ヤードまで続いている。井川ダムの建設資材を運ぶために作られた線で、ここが本当の井川線の終点である。
駅前の県道を下ると井川ダムがある。中部電力の発電用ダムで、ダム湖のほとりには、ダムの構造や歴史を紹介した中部電力館がある。井川線はもともとこのダムの建設を主目的に建設された。
井川集落は県道を少し上ったところのダム湖のほとりにあり、数十軒の民家があり、かなり大きな集落である。
駅前からはさらに北20km、通行禁止の手前の畑薙第1ダムまで行くバスが発着している。