WHOの新型コロナ「パンデミック」宣言から一年。日本や米欧など世界では、医療崩壊によって入院できず亡くなる人が続出し、また企業によるコロナを口実とした解雇・賃金切り下げなどで、日々の食事にすら事欠く労働者・学生・民衆が数多生み出されています。他方、ごく一部の資本家はこの一年で莫大な富を積み増し、凄まじい貧富の格差が現出しているのです。
そのただなかで、いまアメリカと中国が、世界の覇権をめぐり対立を深めています。中国沿岸に中距離ミサイルを配備し、在日米軍基地に照準を定める中国・習近平政権。対するアメリカのバイデン政権は、ここ日本に中国を射程に入れる中距離ミサイルを配備しようとしています。まさに日本が、米中の核戦争の戦場にされようとしているのです。
にもかかわらず、中国に対する日米安保同盟の「抑止力・対処力を強化する」(岸防衛相・茂木外相)と、バイデン政権に付き従っているのが菅政権です。5.3兆円もの軍事費を確保し、国産ミサイルの開発など中国を先制攻撃できる体制の構築を狙っています。他方で医療体制拡充や民衆の生活補償はなおざりにしながら。これは、誰の・何のためなのでしょうか?
そして、戦争をも通じて、富めるものはますます富み、貧しきものはさらなるどん底に落ちていくというこの資本主義社会。いったい何がおかしいのか?「ポスト・コロナ」において、わたしたちはいかなる社会をめざすべきなのか?
このようなときに、自分の価値観ももたず、回りに流されてばかりでは危険です。何が起きているのか・わたしたちはどうすればいいのかを自分たちで考えることが大事ではないか。そういう思いから、以上のような研究テーマにしました。
沖縄米軍基地問題、労働問題、貧困問題、社会保障問題、環境問題、ファシズム、思想など、部員が問題意識を持つテーマを随時とりあげています。
ぜひともに意義ある研究をおこない、充実した大学生活をおくろう!入部、待ってます!