第29回全日本女子大学駅伝東海地区選考会 〜寸評〜

<結果>

<監督寸評>
東海枠は1。今年は中京大と愛教大の争いになる。1人平均18分の実力があれば勝負になるのだが、今年の名大にそこまで望むのは無理だった。
選手選考では、最後の6人目は前田か古田のどちらか調子のいい者をと考えていた。しかし目標としていた七大戦で力を出し切り、惰性で練習していたようなしおりの調子が良くない。
しおりとよく相談した上で、外すことを決定した。


1組 近藤 日佳理(4年)、前田 紗希(2年)、古田 祐衣(2年)
気温27度、風も少しあり、決して走りやすい状況ではない。ひかりは他校のライバルとの勝負。古田と前田はいつもの練習のように二人でペースランができればという目論見だった。
設定どおりのペースでひかりは頑張っていたが、3000mを過ぎたあたりで苦しくなり、ペースダウンを余儀なくされた。もう少しの力が足りなかった。前田は元気よく、ほぼ予定したタイムで完走した。よく走ったと評価できる。古田は終盤苦しくなり、大きくペースダウンした。なんとか20分は切ってのゴールだった。今の実力は、もう少し走れてもいいところにある。来年は18分30秒を狙って欲しい。

2組 鈴木 亜由子(2年)、眞野 果林(2年)、尾崎 理穂(1年)
この組ではやはり亜由子の走りに注目した。設定は75秒のペースラン。東海学生記録の15分37秒59を狙っていた。しかしさすがに気温も高い。昨年は16分15秒。練習の状況を考慮すると、悪くても15分台で走って欲しいと私は内心考えていた。
スタートから飛び出し、3分04秒、6分12秒、9分24秒、12分35秒で通過した。七大戦の3000mの記録がほぼ同じ。気温や距離を考えても、1ヶ月の間でレベルアップしているのは間違いない。結局15分49秒46で走り切った。他大学のエースが17分以上かかっているコンディションを思えば、亜由子の強さは際立っている。
1年生の尾崎は遠距離通学で一緒に練習することが難しかった。しかし七大戦以降、夏休みに入り、18時スタートの練習に参加できるようになった。貧血の影響などもあり、調子の波がかなり大きい。まともに練習できた日がないくらい状況は良くなかった。最後の1週間は極端にセーブさせて、完走を目標にして送り出した。しかし素質は高いのだろう、17分台が狙える集団で淡々と走っている。しかも表情には余裕もあった。最後の1000mでは苦しくなったが、それでも18分17秒でゴールした。閉会式に参加できないくらい力を出し切ったレースをした。素質的には16分台は狙える。
眞野も名大の看板を胸にして緊張して臨むレースとなった。調子はまずまず。昨年よりは波も少なくなり、大崩はしないだろうという安心感はあった。後ろの集団で頑張って走っていたが中盤以降、かなり苦しいレースになった。古田同様なんとか20分を切ってゴールした。おそらく本人にとっても、ほろ苦いレースになってしまった。  

<選手個人寸評>
<1組目>
近藤 日佳理(4)
私自身はとても悔しい走りしかできませんでした。来年までにそれぞれがレベルアップして仙台に行けるようにがんばります。
前田 紗希(2)
大きくよれることもなく、私にしてはそこそこなタイムだったかもしれません。けれども他大学の選手の背中はかなり遠くて、『集団に着いていこう』『勝負しよう』という考えが持てるような、戦える力はありませんでした。ただ遠く後ろでタイムを刻むことしかできない自分の弱さや未熟さがとても悔しかったです。しかし、この試合に出なければ分からなかったこと、得られなかったこともたくさんありました。今回感じたことを忘れずに、仙台へ向けてもっと戦力になれるよう頑張ります。ありがとうございました。
古田 祐衣(2)
多くの応援、ありがとうございました。チームの力になるどころか、足を引っ張る走りをしてしまって申し訳ございませんでした。監督・しおり先輩に走るチャンスを与えて頂いて、自分の取り組みの甘さ、気持ちの甘さを改めて実感するレースとなりました。今回のこの経験を無駄にしないよう、日々の練習に取り組んでいきたいと思います。応援・サポート、本当にありがとうございました。
<2組目>
鈴木 亜由子(2)
中盤少し気持ちが弱くなってしまい、ペースが落ちてしまいました。でも昨年よりは最後まで走りきれたので次につながるレースになったと思います。来年、再来年に向けて少しずつ強くなっていけたらと思います。応援ありがとうございました。
眞野 果林(2)
今回のレースで力不足なことが再認識できた。去年は仙台に連れていってもらい、私は何も力になれなくて、だから仙台に行くことは厳しいことなのに、そんな風に思えなかった。今年、走らせていただいて、仙台の厳しさがわかったので、もう一度、自分の陸上に対する考えを見直そうと思う。レースは思うように走れず、悔しい思いをしたけど、そのおかげでもっと強くなりたいと思えたので、走らせていただけてよかったです。
尾崎 理穂(1)
あれが今の自分の精一杯の走りだったと思います。もっと強くなって、来年は仙台へ行きます