第51回 東国体試合内容
・男子
100m 遠藤(3)、後藤(3)、西脇(2)
1組目に後藤.東海インカレでの怪我にもかかわらず,西日本インカレで復活した.予選は問題なく余裕の走りで通過.2組目に遠藤.スタートダッシュはまずまずのものの,加速区間の走りがスムーズに行かず,いまいち地面から力がもらえない.後半も前半の調子のまま疾走しゴール.3組目に西脇.名阪戦につづくポイント起用で着実に場数を踏んできている.スタート直後から並ばれたためか上半身に力みが生じ,アンバランスな走りのままのゴールとなった.
決勝は後藤が出場.スタートで隣のレーンの選手に先行されるが,落ち着いたレース展開で圧勝.「10秒74は好記録ではあるがあくまで段階的なもの」との評価.(この寸評担当は僕です)上肢の使い方の改善と下肢との連動性がさらに向上すれば10秒5台はいけると感じている.道のりはとしては遠くない.最近では,コンディショニングの一環として,鍼治療も始めた.まだまだシーズンは長い.メリハリをつけて乗り切りたい.
200m 遠藤(3)、後藤(3)、谷(1)
遠藤はコーナーの立ち上がりにて展開が上手くいかず,うまく流れがつかめなかったようだ.トップフォーム時の上腕を改善すれば,体全体の連動性がつかめるだろう.後藤はコーナーから優位にレースを展開する.コーナー時の右肩の遅れと左腕の使い方のツメが甘い.21秒台は悪くてもでることがこの予選レースで証明された.谷はコーナー走はなかなかの走りであったが,後半の筋持久力の局面において下腿意識のさばきになってしまう点を改善するとより脚の上がりがスムーズになることであろう.後半の力みもそこが原因であろうと思われる.全体的に課題を残した予選レースであったと感じた.
決勝は後藤・遠藤が出場.遠藤は前半からの積極的な姿勢は評価できる.しかし,その積極性が力みにつながってしまった様子でもある.大きく・ゆっくり・正確に動く練習を取り入れるとよりよいとおもえた.後藤も前半から積極的にレースを運んだ.コーナー走はやはり改善点が多く見られた.直線に入ってからのレース展開の練習を,練習の中でより実践に近い形で導入して聞く必要があろう.レース全体としては2人ともまとまってはいるのだが,改善点を多く発見できるレースであった.
400m 井亀(4)、吉村(3)、可知(1)
井亀は動き全体が少し間延びしているように感じられた.スピードが上乗せされることでさらにタイムアップの余地が感じられた.全身の動きのダイナミクスさをさらに求めたい.レース展開は経験豊富ということもあり落ち着いた展開であった.吉村は以前と比べて,前半から積極的な展開を見せるようになった.展開を見ていて見ごたえがある.中盤以降の筋持久力の点で改善点が多いが,前半の積極さを大切にしてほしいものだ,持久力にかげりが見える局面での走技術・イメージをより実践的な練習の中で体験・フィードバックする必要があろう.可知もレース展開の上では非常に頼もしいレースであった.49秒台を出し,マイルメンバーへ食い込むことも予想される.さらなる飛躍のための改善点は,地面を押すポイントをもう少し前方に移すことであろう.日々のドリル・流しでの意識の高さを要するので,これを克服して心身ともにマイルメンバーへのステップを登ってほしい.
決勝は可知が出場.ブロックに入る前の気合の入れようが力みにつながらなければと心配したが,無用であった.落ち着いたレース展開は予選と変化することはなかった.先ほどの指摘に加えて,脚が後方に流れる回転の中でのPushは効率的ではないことを挙げる.この点の改善と200m以降の積極的な展開が合わさればかなりの実力アップが望める.発展途上なだけに今後が楽しみである.マイルメンバーにも絡み,選手選考でパート長の頭を悩ませてほしい.
110mH 久米(M1)、森田(2)、前里(1)
はじめに久米・前里が同じ組でのレースとなった.久米・前里のタイムこそ近いが決定的に異なる点が見出せたレースであった.それは,体幹の使い方である.久米は,体の中心(股関節&肩甲骨周辺)から動作が生まれており,体のリズムもそこで取っているように見えた.一方,前里は下腿・肘先と云った末端意識の動きになっているように思えた.これは日常のアップ動作においても観察される.寸評者も体幹でパワーを生む点は意識しているが,良い見本を見ることができて良かったと思う.森田に関しても前里と同じ評価ができよう.さらにハードリング時の安定性の実現へむけて,踏切時にいかにすべきかを煮詰めれば更に良くなろう.
決勝は3人とも出場.名大内での順位はともかく,スコンク勝ちを果たした.やはり決勝という興奮し力む局面において体幹重視のスプリントの重要性を感じたレースであった.
400mH 加藤(4)、金田(2)
金田は前半は安定したレース運びであったが,ラスト3台くらいからリズムが狂ってしまった.原因はレース全体のスマートさとハードリングのスマートさであろう.大きい動きの中に安定性や鋭さを追及していくとうまくいくだろう.今回はハードリング・レース展開の練習も積極的に行えていた.その姿勢にさらに上乗せする形で頑張ってほしい.加藤はレースをつむごとに,着実に調子を上げてきている.予選は全く動じない全体的に余裕のあるかつ計算されたレースであった.動きの一つ一つにも鋭さが戻ってきた.
決勝には二人とも進出.加藤は勢いある走りで前半から飛ばす.勢いあまるシーンも見られたが元気である証拠であろう.中盤,コーナーで少しひるんだかのようにみえたが後半は怒涛の追い込みを見せ,途中ではあるものの復調を見せた.七大戦まで時間はわずかではあるがこの着実さであせらずに走ってほしい.金田は場の雰囲気に少々飲み込まれた様子があった.自分のレース展開の範疇を超えた走りをしてしまったかのように見えた.決勝といえども,距離やハードルの高さ,インターバルは同じ.自分の気持ちがその高さ・距離を遠く見せたり近く見せたりするのである,場数を踏んで安定したレースをできるようにしよう.
4×100mR 前里(1)遠藤(3)谷(1)後藤(3)
前里は初のリレーとなった.一走前里はリズミカルな走りでコーナーを回る.後半の間延びがやや気になったが,比較的スムーズな走りであった.遠藤とのバトンは,ダッシュマークの距離はほぼ良いが,今後にアプローチ練習を綿密にするべきだという課題を残した.適切な利得距離をテンポ走やジョグのアプローチ練習でつめていきたい.二走遠藤はこの日の走りの中では最もよい走りであった.体幹のブレを改善することで,力の伝達が上手くいくようになろう.谷とのバトンパスは上手くできていた.もう少しダッシュマーク距離を伸ばしても良いかもしれない.谷のスタートダッシュの安定性もさらに磨くと良いだろう.谷の走りは個人レースの屈辱を払拭するかのような気合の走りであった.気持ちを集中するのは良いが気合が力みにつながらないようにしたい.後藤とのバトンパスは,つまっていた.原因は東海インカレのオーバーゾーンぎりぎりのバトンがあり,双方がびびっていたからだろう.もうすこし,東海インカレの分析をきちんとしていればと感じた.アプローチ時間や過程に際立った問題点はなかった.後藤の走りは今日一番のものであった.バトンパス時に並んでいた愛教大を加速でかわし,トップの三重大に迫る勢いで怒涛の追い込みをみせた.10m前を行く岐阜大をかわしゴール.後藤はバトンをもつと性格が変わるのであろうか.ともかく,どのパートも特有の課題が判明し,個々人の走りにも課題が見つかった.今後のフィードバックでより良いタイムを出していきたい.
4×400mR 井亀(4)吉村(3)遠藤(3)可知(1)
後藤は復活2試合目ということで大事を取り,さらに加藤が前レースで肉離れをしたのでこのようなオーダーになった.一走の井亀はよいリズムで淡々と距離をつむ.上肢のパワーがさらに使えると全体的なスピードアップが望めるだろう.後半に大きく乱れないのはやはり専門種目である.二走吉村は個人レースでも見せた積極的な姿勢でレースを運んだ.しかし,全体的にオーバースピードの傾向であった.さらに全体的なスピードの不足であろうか,200m以降に突っ込めない.今後は筋持久養成と並行してMaxスピードの向上も果たしたい.遠藤は立ち上がりの100mで一人かわすと,よいリズムでバックストレート以降を走る.コンパクトな腕振りは中盤移行でも効果的だ.大きく乱れることなく高いスピードを維持してアンカーの可知へつなぐ.可知は個人レースで49秒台を出している.安定したタイム構成ができれば安心してマイルを走らせることができるであろう.あごの位置は接地&Pushに大きく影響するのだが,この点を改善することですぐにでも48秒台が見えてこよう.頼もしい新入生だ.レースは前との距離が開きすぎてしまったために目標がないレース構成になってしまった様子だが,本人は専門種目ということで自分の中に存在する,相対的ではなく絶対的な感覚でレースを運んだことだろう.まさに専門としての経験が幸を奏したレースであった.全体としては,一度バトン練習をしてみることが必要であろう.そして,100・200mが専門の者は300mレペティションの練習を効果的に導入することで,マイル1本に耐えられる持久力を養成することができよう.
800m 渡辺(2)中村(1)緑川(1)
このメンバーで七大戦に臨む。中村、緑川ともに1分台の持ちタイムがあるので、この試合程度なら決勝に行って欲しかったが、あえなく予選落ちしてしまった。あと4週間で間に合うか?渡辺は大きな試合では結果がでていないが練習ではしっかりしているので期待していた。予選通過は当たり前。しかし決勝では先頭からおいて行かれる。2周目のバックストレートから追い上げ始め、最後の最後で2位に食い込んだ。練習量があるから2本目が走れるのだが、もう少しスピードが欲しい。
1500m 瀧川(4)森本(1)
私のメンバー編成の失敗で2名の出場だった。瀧川は練習の絶対量が不足していたので勝つのは難しい。先頭に立ってレースを進めた時点で勝負は決まってしまった。3周目に入ってペースが落ち、抜かれると後はずるずる下がるしかなかった。1年生の森本もまだまだ力不足。予想通りの4分15秒で、8位に入るのがやっとだった。
5000m 山田(3)藤原(3)藤田(2)
最低でもこの種目だけはしっかり走って欲しかった。スタート直後から山田が積極的に先頭を引っ張る。3分ジャストのペースでなかなかいい。藤田と小原と鈴木が余裕を持ってついていく。藤原は目標が15分台。しっかりといいペースを守っている。3000m手前から山田のスピードが落ちたので藤田が前にでて引っ張る。ついていったのは三重大の鈴木ひとりで山田はじりじりと離された。この2人のマッチレースとなったが残り1000mから藤田のペースが落ちて優勝を逃してしまった。山田は先頭から離された後も大崩する事なく、まずまずの記録で3位だった。藤原は15分台はいけるペースを刻んだが、残り2周のスピードアップが全然なく、念願の15分台はならなかった。
3000m障害 井上(4)伊藤(3)稲垣(3)
やっと稲垣が練習できるようになった。ハードリングは器用にこなす。しかし練習不足は隠しようがなく4位が精一杯だった。伊藤はおそらくこの中では走力的には一番。希望して種目選択した割には障害が下手で、跳ぶたびに前と離されていく。苦しみ抜いて10分の最後の障害レースが終わった。井上はまだまだ不調が続いている。身長からみても障害で再起のきっかけをつかむのは難しいか。
走幅跳 近藤(M2)、米田(3)、福田(2)
予選:近藤は去年のような助走のスピードは見られないものの無難にまとめ、今期ベストタイの記録を出し後半へ。名古屋支部予選で約3年ぶりに自己ベストを更新した米田。今回は身体が重く、意図する跳躍はできなかったが何とか8番目の記録で決勝に残る。福田は6mすら跳べずに予選落ち。練習不足であろう。
決勝:近藤、米田ともに順位を上げることはできなかった。近藤は6本目に大きなジャンプを見せるが、惜しくもファール。米田も6本目に記録を伸ばすが、驚くような跳躍ではなかった。全体的な印象として、岐阜大の躍進が目立つ。
三段跳 近藤(M2)、鈴木泰(2)、福田(2)
近藤の今シーズン初の15m台に期待がかかる。2年生コンビにも七大戦に向けてよい結果がほしい試合であった。時折向かい風が吹く中競技開始。鈴木泰はやはりまだ練習不足なのか、何とか13mは超えるものの3本中2本ファウルで予選落ち。福田は低調な記録ながら決勝に残るものの、記録が伸ばせず7位に終わった。近藤は跳躍がうまくつながらず苦戦するが、6本目にチームメイトの手拍子の中、14m70を跳び、見事逆転優勝を決めた。しかし、七大戦に院生の近藤は出場できない。鈴木泰と福田には限られた時間を有効利用して、せめて勝負できるくらいの力を早くつけてもらいたい。
走高跳 米田(3)、森田(2)
内藤(3)は故障のため欠場。米田は1m70から跳び始める。70,75と余裕を持って一本目でクリアしていく。しかし、バーが80に上がった頃雨足が強くなり、踏切で滑ることおおそれた米田は助走スピードが落ちてこの高さを跳ぶことはできなかった。結果8位タイに終わる。対抗戦では相変わらず多種目出場で忙しい森田は、棒高跳での不調を気にしすぎるあまり、練習の1m80を落としてしまう。本番でも80の1本目を落とし、周りを不安にさせる。しかも、ここで110mHの予選が入り、疲れた森田は結局1m85の3位であった。自己記録より約10p低い記録に終わったが、七大戦では本来の跳躍を見せてくれるであろう。
棒高跳 森田(2)、端浦(2)
この日イマイチ調子の出なかった森田は、4m20まで跳ぶものの、岐阜大選手を抜くことはできず4位に入った。端浦は4m00までノーミスでクリアし待望の4m以上の記録が期待されたが、後が続かず森田に次ぐ5位だった。
円盤投 近藤(M2)、中村(4)、鈴木(基)(2)
近藤は、1投目から24mを投げた。さらに記録を伸ばしたいところだったが、円盤投と走幅跳の競技開始時間が近く、助走練習と並行しての投擲となり、2,3投目は記録を伸ばすことができなかった。中村は、1投目から36mを投げるまずまずの滑り出し。これで優勝は確定したが、次が続かない。2,3,4投目と連続して失敗してしまった。5,6投目は声を出したが、その割には円盤が伸びず、結局1投目が優勝記録となった。2週間の教育実習を終えたばかりとはいえ、記録の低調さが気になる。鈴木(基)は、相変わらず好調で、名阪戦に記録した自己ベストを1投目から上回る好投を見せた。3投目にはさらに記録を伸ばし、28mも突破。しかし、今年は昨年よりもレベルが高く、惜しくも9位にとどまり、悔しい自己ベストになってしまった。鈴木(基)は春から着実に力をつけてきており、1月後の七大戦でも、ポイントに絡む力投を見せてくれることだろう。期待したい。
やり投 中村(4)、鈴木(基)(2)
小雨が降り始め、あまり良くない天候で競技開始となった。中村は、前半の3投をクロスステップで投げ、記録は46m台と低調だったが、何とか5位で決勝に残った。4投目をパスして、5投目は全助走に切り替えて投擲。作戦が成功し、記録を伸ばして3位にあがった。6投目はさらに逆転を狙っていったが、今度は失敗してしまった。これから七大戦に向けて、いかに安定した投擲ができるかが課題である。鈴木(基)は、専門選手として期待がかかるが、どうも動きがしっくり行かないようで、今季ワースト記録で終わってしまった。助走は安定してきれいなのだが、最後の瞬間で肩をかばっているのか、やりが手から離れるときには、助走スピードがまったく生かされていないように見えた。早く迷いを吹っ切って、やり投げでも他の投擲種目のように自己記録を連投してほしいものである。
砲丸投 中村(4)、鈴木(基)(2)、津村(2)
中村は、雨でぬれたサークルにてこずり、動きがまったくさえない。何とか記録を残すのが精一杯だった。一方、鈴木(基)、津村はそんなサークルを苦にもせず、自己記録を更新する投げを見せた。津村が2投目に自己記録を更新すれば、鈴木(基)も負けじと自己記録を更新する。昨年より全体のレベルはあがっていたが、全員決勝に進むことができた。後半は、中村もサークルになれて、動きが良くなり記録を伸ばしたが、13mを越えるのがやっとだった。鈴木(基)、津村も自己記録にせまる投擲を見せたが、さらに記録を伸ばすところまではいかなかった。結局、1,5,8位と、全体で13点を稼ぐことができた。鈴木(基)と津村は今後も切磋琢磨し、さらに記録を伸ばしていってほしい。
ハンマー投 中村(4)、鈴木(基)(2)、津村(2)
鈴木(基)、津村は不慣れな種目であるにもかかわらず、力投を見せたが、やはりきちんと指導できる人がいないため、動きがぎこちなく、安定していなかった。中村は1投目に記録を残し、決勝へ進んだ。5,6投目にはさらに記録を伸ばし、何とか2位に食い込んだ。一番多く試合をこなしてきたため、前の二人と比べると動きは幾分なめらかだが、ハンマー投げの基本的な動きを習得していないため、気合と力だけで投げている感じだった。基本的な技術が習得できれば、全員が大幅に記録を伸ばせるはずである。あと1ヶ月、七大戦に向けてがんばってもらいたい。
女子
100m 若村(1)、森下(1)
故障が気にかかる若村は、大事をとってこの種目一種目に絞っての出場。スタートからとばし、見事決勝進出を果たすが、一本だけという医者との約束もあり、今回は決勝を棄権。けがを早くなおし、これからの試合で活躍をしてもらいたい。一方、同じく期待の一年生森下は、まだ自分の力を十分に取り戻しておらず、不安げな様子でスタートに立つ。前の選手を必死で追うが、決勝進出は出来なかった。まだまだこれからのれんしゅうできろくをのばし、本人の不安も吹き飛ばして、自信のある走りをしていってもらいたい。彼女ならきっとやってくれるだろう。今回は一年生2人の出場だったが、この2人にはこれからも注目してもらいたい。
200m 荒俣(3)、森下(1)
荒俣と森下は同じ組でスタートした。"バン"という音と共に一勢に飛び出す中、森下は周りに一歩リードするスタートを切ることが出来た。後半、森下が追い上げを見せた。一方、荒俣は得意の後半の伸びを生かし着実に順位を上げていった。七大戦に向け、この試合を機に2人が跳躍することを期待できそうだ。
400m 久野(3)
スタートを勢いよく飛び出し、前半はそのままの勢いで良い流れで走っていった。後半は、多少スピードが落ちたが最後まであまりフォームが乱れていなかった。記録は大学ベストと快調な走りだった。
800m 岸上(3)久野(2)
今回のプログラムで3000m掛け持ちの岸上は苦しんだ。両種目ともに、あわよくば優勝をと考えていたが甘くなかった。800mで2分20秒を切られたら、2種目目では勝てない。記録からみて順当な3位といえる。久野も400mとの掛け持ちで800mに臨んだ。昨年と比較すれば練習量も増えてきたのでまずまず走れた気がする。しかし全盛期に比べればまだまだ。
3000m 白藤(4)岸上(3)三谷(1)
岸上は800mの予選を走った直後にスタートラインに着かなければならなかった。愛教大の高田が積極的に先頭を引っ張る。岸上は優勝ねらいなのでついていく。しかし予想以上のハイペースだった。4周をすぎたあたりから徐々において行かれて、自己ベスト記録で走るも2位に終わった。白藤は調子の波が大きくコンスタントな練習が積めていなかった。まずまずのラップを刻んだが、後半失速してしまい4位
だった。1年生の三谷も中盤までは積極的にがんばったが、最後の1000mが白藤以上によれてしまった。結局最初にたてた予想タイム通りのゴールだった。
4×100mR 森下(1)、荒俣(3)、原田(4)、金子(3)
練習不足のため、2,3走のバトンパスのミスが大きく出てしまったものの、コンディションが決して良いとは言えない中でのタイムはまずまずであっただろう。七大戦で優勝することを大いに期待できよう。
走幅跳 大木(4),原田(4),荒俣(3)
助走練習を始めるあたりから雨が降り出し、条件はよくなかった。荒俣は1本目で5m37を跳び、その後記録は伸ばせなかったものの他からの追従もなく見事優勝。原田は2本目で5m05を跳んだがその後は5m跳べず4位のまま終わった。大木は8位で決勝進出し、その後記録を伸ばして4m59で7位となった。七大戦ではスコンクを狙える種目なので調子をしっかりと上げ、ぜひがんばってほしい。
走高跳 原田(4)、金子(3)
出場者は7名であり、入賞は確実であったので2人とも記録との勝負であった。原田は膝を少し痛めていたので今回の高跳びは少し辛そうであったが、1m30を跳び、常にこの高さは跳べるということを証明した。次の試合までに膝が完治すれば助走のうまい原田のことなので、1m40を狙えるだろう。金子は今回調子が良く、3回失敗した1m50ですら高さにおびえることなく挑戦することができた。1m45が常に跳べるようになり1年前より力はついたはずなので、次には1m50の跳躍を見せてほしい。
砲丸投 金子(3)、高橋(1)
七大戦での砲丸を考えると2人とも記録を気にしていきたい時期だが、それを考えると高橋は上出来だったように思われる。大学ベストの9m46を投げ、1位を守っていた。金子はあまり投げが安定しておらず、8m台にとどまっていたが、6投目で何とか9mを投げる。ここで金子は2位に上がりこのまま1,2がとれるかと思ったのだが、最後の最後で愛教の1年に抜かれてしまった。あともう一息、ここが次の試合では総合にも響いてくるので、2人共に、気を引きしめて挑んでいってほしい。
やり投 金子(3)、高橋(1)
高橋は大学に入ってからやり投を始めたのだが、だんだんと形になってきたようだ。本人は8位以内の入賞を目指していたが結果は6位、記録も安定して27,28mがでるようになってきたのでそろそろ30mが狙えるだろう。金子は久しぶりの39mを投げ、何とか1位を勝ち取る。しかし来年はさらにレベルの高い試合が予想されるので2人ともお互い刺激しあってレベルを上げていってほしい。
円盤投 金子(3)、高橋(1)
円盤投げには金子、高橋が出場した。今回、高橋は2投目以降記録が伸びず、27m55で3位に終わった。一方金子は専門がやり投げということにも関わらず、ベストに近い27m66をラスト一投で投げ、高橋を押さえて2位入賞。今回1位は静岡大学にとられ、2位、3位となってしまったが、秋季の大会ではぜひ1位、2位をとってきてほしい。