東海インカレ寸評


男子結果  女子結果


東海インカレ試合内容

・男子
100m  遠藤(3)、谷(1)
予選:7組3着+3
3組、谷が出場。スタートからハムストリングスを活かした走りで先頭について行き、3着11"26でゴールし、予選通過。7組、遠藤が出場。4継でうまく刺激が入ったのか、後半やや苦しそうだったが、久しぶりの11"0台。2着11"09でゴールし、予選通過。
準決勝:3組2着+2
3組、遠藤、谷が出場。二人ともいい走りをするが、他の選手も速い。結局遠藤が3着11"20、谷が5着11"28でゴールし、決勝進出は出来なかった。


200m  遠藤(3)、谷(1)
予選:5組2着+6
1組、谷が出場。まだ自分のイメージする走りが出来ていないのか、5着22"84で予選落ち。4組、遠藤が出場。前半リラックス、コーナー出口から一気にスピードを上げる走りをする。前半のスピードの乗りがいまいちだったが、2着
22"67で予選通過。
準決勝:2組3着+2
2組、遠藤が出場。予選と異なり、スタートからとばす。直線に入ってからもスピードは維持されていたが、後半は苦しそうで、やや失速。5着22"56でゴールし、決勝進出は出来なかった。


400m  井亀(4)、加藤(4)、吉村(3)
予選:5組2着+6
1組、吉村が出場。最後まで粘れるようにはなってきたが、やはりスピードが足りず、他の選手においていかれ、6着55"65で予選落ち。2組、加藤が出場。前半やや抑えていく。最終コーナー出口の時点で5番目だったが、最後スピ
ードを上げ、3着50"94でゴール。+で拾われ予選通過。3組、井亀が出場。前半リラックスし、水壕のあたりから加速。しかし最後、失速し首が振れ、5着51"43でゴール。100分の1秒差で+に拾われず、悔しい予選落ち。
準決勝:2組3着+2
1組、加藤が出場。前半押さえ気味で走る加藤にとって苦しい8レーンでの競技となる。バックストレートで他の選手に並ばれ、第3コーナーでほとんどの人に抜かれてしまう。得意の最後の追い上げも通じず、7着51"59でゴール。決
勝には行けなかった。


110mH  久米(M1)、前里(1)
予選:2組3着+2
1組、久米が出場。信大戦オープン100mで走力の低下が露呈されており、他と勝負できるか心配だったが、あのハードリングは失われてはいなかった!最後のハードルを越えてからはさすがに苦しそうだったが、3着15"42となかな
かのタイムで予選通過。2組、前里が出場。前半は良かったが、6台目からハードリングで抜き足が残り、リズムが悪くなってしまった。しかし3着15"51で予選通過。
決勝:久米、前里ともにベストは14秒台だが、今の状態ではそれを出すのは難しい模様。先頭に徐々に離されてしまう。前里は後半ハードリングで抜き足が残る、久米は最後のハードルを越えてからの追い込みが昨シーズンに比べてやや苦しい、など結局、久米が5着15"40、前里が7着15"52となった。

400mH  加藤(4)
予選:3組2着+2
2組に出場。前半から13歩で攻める。中京の選手には前を行かれたが、後ろを大きく離し、最後は流して2着56"74で予選通過。
決勝:
予選同様13歩で攻めるが5台目、歩数が合わず15歩になりややタイムロス。4〜6番目で最後の直線に入り、残り50mくらいからスパートをかけ、3着55"59でゴールした。


4×100mR
予選:井亀(4)、遠藤(3)、谷(1)、後藤(3)のオーダー
前夜急遽メンバーになった井亀、久しぶりの4継の緊張で体が硬くなり、凡走。バトンは無難にやり過ぎてやや失敗。遠藤はなかなかの走りをするが他との差は変わらない。2〜3走のバトンは詰まる。谷も好走する。しかしここで一番練習
している3〜4走でバトンミス。大きく出遅れる。後藤は走力で5位にまで追い上げるが、軽く肉離れを起こしてしまう。43"08のタイムで+に拾われ、なんとか予選通過。

決勝:井亀(4)、遠藤(3)、谷(1)、加藤(4)のオーダー
予選とは違い、1走井亀がなかなかの走り。1〜2走のバトンもうまくいく。2走は他大学もエースを出していて、遠藤はやや離されてしまう。さらに2〜3走でほとんど止まってしまうようなバトンパス。3走谷はがんばる。3〜4走のバトンパスも上々。4走加藤も久しぶりの4継だったが無難にこなす。最後詰められたが、5着42"84でゴール。タイムはなかなかだったがバトンパスのミスが目立つ。さらに練習して次に活かしたい。

4×400mR
予選:井亀(4)、遠藤(3)、可知(1)、加藤(4)のオーダー
この日井亀、加藤、遠藤は4継と兼ね、45分後の苦しいレース。1走井亀は疲れをものともせず、後半も粘り先頭愛大とほぼ同時に2走遠藤へ。まだマイルの走りの感覚が戻っていない遠藤、それなりに走って3走可知へ。可知は大学初のマイルながら積極的な走り。後半もばてず、いい位置で4走加藤へ。加藤は疲れているらしく、はじめ流す。しかし後半の追い上げで3位を手堅くキープ。3'24"70で予選通過。

決勝:井亀(4)、遠藤(3)、可知(1)、加藤(4)のオーダー
8レーンということもあり1走井亀は始めから飛ばしていく。最後の直線で三重大に追いつかれ、やや失速するが前の方で2走遠藤へ。疲れで足の調子が良くない遠藤は他大学にバックストレートで抜かれ、8位で3走可知へ。可知は前半から積極的に飛ばし200mあたりで1人、水壕あたりで1人抜いて、最後もばてず6位でアンカー加藤へ。400mHを2本走っている加藤、前半抑え2人に抜かれるが、最後の50mスピードを上げてゴール直前で2校抜き、6位3'22"
23でゴール。


800m  渡辺(一)(2)、渡辺(伸)(3)、吉田(3)
やはりまだまだスピードがない。3名ともにいいものがあるのだが、レースに参加させてもらえない。中では渡辺一章に予選突破の期待がかかっていたが、2着どりの予選で、同じ組に山口と太田がいて、プラスでしか可能性がなかった。自分で引くという最悪のレース展開となり、ラビット役にされたまま2周目では後方に置き去りにされてしまった。


1500m  藤原(3)、長谷川(4)、伊藤(3)
5000mの選手になれなくて1500mに回った。他校のスピードランナーにはやはり最初からおいて行かれて、予選とはいえレースにならなかった。5000mのオープンに登録しておいた方がよかった気がした。それでも伊藤は一応自己ベストで最近の好調さがみられた。名阪あるいは長距離記録会で皆爆発してほしい


3000mSC 内藤(M1)、井上(4)
一昨年の優勝者だが今回は桐山がいる。春期サーキットの兵庫でも惨敗を喫した。優勝は難しいが、どこまで記録が伸ばせられるか。全日本B標準の9分02秒が一応の目標だった。スタートしてから桐山と中京の山本が前を引っ張り10m後ろから内藤が行く。桐山は余裕があり調子良さそう。内藤のできが良くない。3分の通過からずるずる遅れていってしまう。スタミナがなくなった山本は交わしたが。9分17秒もかかり、兵庫からの上昇が全くなかった。井上はどうしても太め残りで不調にあえいでいる。今の実力通りの結果で目標としていた10分が切れなかった。


5000m 内藤(M1) 小栗(4) 山田(3)
10000m組よりも練習の状態がさらに良くなく、不安だった。スタート直後から10000mと同様に永井が優勝を狙ってハイペースで引っ張る。内藤は余裕を持って付いていく。昨日の障害レースよりは調子がよさそう。15分20秒程度の予定の小栗と山田は最後尾近くで2分58秒で通過していった。先頭は相変わらず永井が自信満々に引っ張っていく。ついていくのは村上、富田、滝川、吹田、山本、池田、そして内藤だった。まず中京大勢が遅れ始め、3000m付近で吹田と滝川が遅れて永井、村上、富田、内藤の4人の争いになった。後3周からどうしても優勝のほしい永井がロングスパートをして引き離しにかかった。内藤も苦しくなったが遅れてきた富田、そして村上を抜いて2位にあがり15m前を行く永井を狙う。残り2周を切ってから内藤のペースが落ちてきたが永井のスピードも鈍る。それをみて息を吹き返した村上が内藤を抜き返しトップにたった。最後の1周で富田にも抜かれて4位に落ちたが最後の直線で永井を交わして3位に滑り込んだ。前日の障害とは見違えるような迫力のあるレースでさすが内藤と思わせた。調子に自信のない内藤と小栗は3000mまでは冷静にレースを進めたが残りの2000mがまとめられなかった。名阪あるいは長距離記録会までに立て直したい。

10000m  嘉賀(M2)、藤田(2)、嶋本(M2)
アクシデントなどで調子自体はあまりよくなかったが、現在の名大で上位4名のうちの3名が出場した。他校のエースとどのような戦いができるのか秋を占う上で重要な試合だった。四日市大の永井が絶好調の宣言通りに66秒程度のかなり速いペースで引っ張る。鎌田、両角、有馬、村上 そして嘉賀がついていく。練習からみて30分台の後半が目標となった藤田と嶋本は後ろからのレースとなった。2000mで鎌田が遅れ始め、5人の集団が14分50秒程度で5000mを通過した。両角、村上、永井には余裕がありそう。嘉賀も3針縫った怪我の影響で5割程度の仕上がりだが、底力があるので付いていくことができる。まず遅れ始めたのが有馬で、先頭集団が4大学のエース4名となった。7000m手前で一回村上がスピードアップして先頭にでた。両角はすぐに反応した。嘉賀は多少苦しそうだがそれでも付いていった。ここまで先頭を引いていた永井は優勝争いから脱落。嘉賀は8000mまで付くことができたが、もう一段スピードアップした2人に付いていくことができなかった。結局30分00秒00の記録で3位にとどまった。あの仕上げでここまでくるのだから心配ない。秋には昨年以上の好走が期待できる。
逆に藤田と嶋本は失敗レースだった。貧血や故障などで不安があったのがもろにでてしまった。練習量、意欲ともに申し分ないだけに、大事な試合での調整をもう少し考えなければならないだろう。もちろん私の課題でもある。


三段跳  近藤(M2)、米田(3)、鈴木(2)
持ち記録でみると、近藤が圧倒的に有利な状況。二番手の中京大の選手に50p以上の差をつけており、東海インカレ初優勝の期待が高まる。しかし、くせになってしまった右ももの裏のけがを連休中に再発させてしまい30パーセントの体調でのぞまざるを得なかった。何とか6本跳びきったが、結局2位と6p差の5位に終わる。米田は一本目のジャンプで右足のかかとを打撲してしまい、力を出し切れずに終わった。鈴木は3本ともファウルで記録なしであった。試合の時はもっと集中するように。


走幅跳  米田(3)、福田(2)
近藤(M2)は大事をとって欠場。後の二人には、東海インカレでベスト8にはいるだけの力はまだない。米田は前の三段跳びで痛めたかかとが青く腫れ上がりジョグをするのもつらい状況。出場はしたものの、自己ベストには届かず、3本
で終了。信大戦でよい跳躍を見せた福田であったが、今回はどうしたわけか全く跳べない。気分も乗ってこず、こちらも3本で終了。東海インカレや七大戦でポイントを取ろうと思うなら、6m80は安定して跳べる力が必要である。トップとの差を痛感させられる試合となった。


円盤投    中村(4)
  4年生になってから、十分な練習ができていない状況が続き、かなり不安材料を抱えたまま、試合を迎えた。投げ込み不足がそのまま露呈し、失敗投擲が目立つ。2投目に何とか35mをマークして、3位で後半の試技に臨む。35mを越えた時も、円盤はフラフラしていたので、一発かかれば、逆転があるかもしれない。一縷の望みをかけて投げるが、不安定なフォームの上に力を入れようとするので、動きは全く冴えない。後半は記録を伸せず、結局4位に転落してしまった。七大戦での雪辱に期待したい。


砲丸投    中村(4)、津村(2)
中村は1投目は、13m近くを投げるが、2投目以降は失敗投擲が続く。4位で前半を終えた。このまま終わってしまうかと思われたが、5投目、久々に中村が声を出した。砲丸は13mラインを大きく越え、3位に上がる。もう一発ガツンと投
げて欲しかったが、6投目はタイミングが合わず失敗。中京大学の選手も記録を伸せなかったので、3位入賞を果たした。津村は今回東海インカレ初出場。信大戦で自己記録を更新しており、勢いにのって10m近くまで記録を伸せば、決勝に進める可能性も十分あった。しかし、あいにくの天候と学連との掛け持ちで、試合に集中しきれなかったのか、実力を発揮できず、8m台で終わってしまった。まだ2年生なので、この経験を活かして次の試合で頑張って欲しい。


・女子
100m  荒俣(3)、藤原(2)、若村(1)
この種目は毎年レベルが高く、決勝進出は難しい。よって名大の3名は自己記録の更新を目標にレースにのぞんだ。
結果は荒俣が12秒台の名大新。彼女は信大戦でも12秒台をマークしており頼もしい限りである。一方、藤原、若村は自己記録の更新はならなかったが初の東海インカレでいい経験になったはずである。藤原は、2年生は一番記録が伸びる時期であるので積極的に練習に励み、自己記録をどんどん更新してほしい。若村は高校時代の力が戻っておらず、まだ走りが安定しないがこれからの短距離女子を背負うエースとして大成長を遂げることを期待している。


女子200m    荒俣(3)、森下(1)、若村(1)
 予選第1組:荒俣がコーナーでインから追い上げて名大新&自己ベストの26''86という快走を見せ、5着でゴール。
 予選第2組:森下は力強い走りを見せるもののまだ高校時代の体力が戻りきっておらず28''81で7着となった。
 予選第3組:若村は腰の故障のため自分本来の走りがうまく出せなかったながらも26''98の4着でゴール。
 三人とも決勝に駒を進めることはできなかったが荒俣は今季調子がよく、森下、若村はまだ一年生で二人とも高いポテンシャルを持っているのでこれからの成長が楽しみである。


4×100mR    藤原(2)、荒俣(3)、原田(4)、若村(1)
一走の藤原はがんばってはいるが、他校との力の差があり出遅れる。しかし、十二秒台の二走の荒俣でかなり追い上げる。だが、鬼門?の三走原田との間で痛いバトンミス。いつも、組んでいるだけにくやまれるが、追い上げて一年生エ―ス四走の若村に。期待どうりの走りでゴ―ルに。タイムは51秒後半。期待の一年の加入で名大記録が狙えるところまでにきているだろう


4×400mR  荒俣(3)、岸上(3)、森下(1)、久野(2)
今大会5種目目の荒俣だったが、疲れも見せず、順調な走りで岸上にバトンがわたる。エース岸上はパワーのある走りで他大学を追いかけるが、その差は縮まらない。そして3走森下は、持ち記録はよいものの、まだ入部したばかりでブランクがあり、不安はあったがチームに貢献する走りを見せた。そしてそのまま、前との差は開くことも縮まることもなく2〜3mくらいの間隔を保ちながらアンカー久野にバトンがわたる。久野は今シーズンもっとも期待のできる選手の1人であり、アンカーにふさわしい走りを見せ、見事名大新記録でゴールをした。順位は最下位ではあったものの見ごたえあるレースであった。


800m 岸上(3)、久野(2)、近藤(3)
岸上は余裕で予選通過。久野は800mの練習不足で不安そうだったが積極的なレース運びで楽に決勝へ進出した。近藤はまだまだ力不足だった。決勝では岸上、久野ともにすばらしい走りだった。3位、4位の位置で積極的にでていってそのままの順位で入賞した。このまま練習ができれば二人ともかなりのレベルまでいけるかもしれない。


1500m  岸上(3)
しっかり練習できていたのに10日前にしつこい風邪を引いて調整のみでの出場だった。名商大の留学生と名城大の3名に余裕を持って食らいつき離れない。ラストの1周ではスパートが効かず5位のまま終わってしまったが、堂々の名大新記録だった。全日本のB標準もすぐ目の前にある


5000m  白藤(4)
10000mの疲労が残ったままで5000mに出場した。しかし調子自体は良く3000mまでは目標通りのペースだった。最後の2000mはさすがにばてたが目の前に目標となる選手がいたのが幸いした。ゴールした後しばらくたてないほど力を出し切り自己新記録をマークした。


10000m  白藤(4)
試験の合間をぬうようにして 白藤がエントリーして出場した、調子自体は悪くないがまだ少し太いので10000mは長い気がした。前半は好調そうにすいすい走っていったが、6000mをすぎたあたりからきつくなってきて、96秒のラップを越えるようになった。最後はへばったがゴールした。目標としていた記録には遠かったが、もう少しやせれば飛躍的に記録は伸びる感じを抱かせた。


走幅跳  大木(4)、原田(4)、荒俣(3)
今シーズン4度目の試合となった大木、荒俣はまたもや天候に恵まれず、雨の中での試合となった。大木は、足があわず、3本中2本ファールしてしまい、残りの1本はファールしなかったものの、着地で手をついてしまい不本意な結果に終
わってしまった。原田は、あまり調子があがらず、5mを超すジャンプをすることができず、決勝進出ならずであった。荒俣は、100m、200mではベストに近いタイムを出していたのだが、本命の幅では足があわず、平凡な記録に終わった。3
人ともまだまだ改善すべき点があるので、これからの練習をがんばってほしい。


円盤投  高橋(1)
高橋は円盤投げでは初のポイントとして出場。高校時代の自己ベストまで持っていくつもりで試合にのぞんだ。しかし、練習不足のためか、思うように記録が伸びず、30mを超すことなく、散々な結果に終わってしまった。是非力をつけて
次の大会にのぞんでほしい。


砲丸投  高橋(1)
こちらも散々な結果であった。円盤投と同様に出場者が8人しかいなかったため、決勝には出たものの、他大学と圧倒的な差をつけられてしまった。結局、信大戦より多少記録はあがったものの、9mを超えられず、8位に終わってしまっ
たが、それをバネにしていっそう練習に励んでほしい。


やり投  金子(3)
練習不足が原因と思われるが不調であり、40mを投げることはできなかった。そろそろ記録を伸ばしたい頃である。1年生もたくさん入ってきたのでこれを期に気合いを入れ直していってほしい。


七種競技  金子(3)
自己ベストを出すことはできたがまだまだやることは多いように思われる。専門の槍をおろそかにせず、こちらも頑張っていってほしい。