名古屋大学交響楽団第116回定期演奏会

名古屋大学交響楽団による第116回定期演奏会の特設ページへようこそ!

演奏会基本情報

  • 指揮:高谷 光信
  • 日時:2019年5月12日(日)
  • 会場:刈谷市総合文化センター
  • 曲目:シベリウス作曲「交響曲第2番」など

116thポスター

お問い合わせ

nuso.116th@gmail.com

公式HP

更新情報

2019/05/12
練習風景を更新しました!

2019/05/10
インタビューを更新しました!

2019/05/10
団員の声を更新しました!

カウントダウン

団員募集中!

名大オケでは新入団員を随時募集しています。特にオーボエ、ファゴット、ホルン、トランペット、パーカッション奏者は急募です!

指揮者の高谷光信先生へのインタビューと練習風景を掲載しています。

今回の定期演奏会の指揮者である高谷光信先生にインタビューを行いました。学生相手にもかかわらず丁寧に回答していらっしゃった姿が印象的でした。先生の許可を頂いて、ここに掲載します。

インタビューの様子

インタビューの様子


本日は忙しい中インタビューの時間を作ってくださりありがとうございます。早速ですが質問に入りたいと思います。高谷先生にとって、「音楽」とはなんですか?

高谷先生

一言で言うと「出会い」です。人と人を結ぶ素晴らしい機会になると考えています。

推しの作曲家を教えてください。

高谷先生

ラフマニノフは素晴らしい作曲家だと思います。旋律はいつまでも続き、随所に「鐘の音」が鳴っています。それはロシア正教の「鐘の音」であり、その音色はウクライナに留学していた学生時代を思い起こさせます。冬は寒く扉が凍りつき開かなかった時もありました。そういう時は音楽院も休みになりました。
特にラフマニノフ交響曲第3番はとても大切な作品です。最初のリハーサルの際には考えすぎてうまく音楽にできず困っていました。チェルニーゴフフィルハーモニー交響楽団の音楽監督ニコライ・スーカッチ先生は「そうではない!!!お前は日本人のチップを抜きなさい」とオケの前で厳しく注意したのです。そして次にオーケストラ団員を本気で叱咤しました。「みつに分かるわけがないだろ!日本人の彼に分かるわけないじゃないか!君たちがラフマニノフを教えてやりなさい!そしてスラヴ人の伝統や誇りを教えてやらなければならない。それを日本へ伝えてもらわなければならないのだ!」と檄を飛ばしたのです。これには衝撃を受けました。自分は分かっているつもりで作品に向かっていましたが、やはり物事を深く理解するためには、歴史や時代背景を知ることが必然だと感じたのです。監督には心から感謝しています。

今まで何回か来団がありましたが、先生が感じた名大オケの長所と短所、あれば教えてください。

高谷先生

短所はないです。長所は演奏されている皆さんの表情の素晴らしさです。演奏がピタッと合う瞬間に笑顔になりますね。
強いていえば、学生指揮者のことをたくさん見てあげることかなと思います。学生指揮者は指揮のプロじゃないけれども、本当に一生懸命勉強されていて素晴らしい指導をしていると思います。共に成長し、よい関係を築いて欲しいと思います。

本番まであと少しですが、名大オケの団員に向けてメッセージをお願いします。

高谷先生

「スコアから出てくる音楽を見つけよう!」です。スコアを見れば自分の次のパートの繋がりが見えてきます。そして、全てのメンバーが繋がり支え合っていることに気づくことができることでしょう。

これからする質問は団員から募集したものです。ペンネーム「もんぴー」さんから、「名大オケの第一印象は?」。

高谷先生

「期待されているな。」というのが第一印象です。そういう意味では身の引き締まる思いで指揮台に立った記憶があります。
そして初めて振ったときに、「歴史と伝統のあるオーケストラだ」と思いました。歴代の指揮者やトレーナーの先生方が培ってきたタイミング、表現、弦楽器の弓、そして管楽器のブレス、そういうものが随所にみられ、よく鍛えられていると思いました。これから100年先も素晴らしい伝統は続くことと思います。

ペンネーム「出戻りチューバ」さんから、「高谷先生の音楽との出会いはいつですか?」。

高谷先生

子どもの頃ですよ。母がピアノの教師をしていたので、幼いときに気付けばピアノに触れていました。堀川高校音楽科をトランペット専攻で卒業後、大阪音大に行って指揮者を本格的に目指し、その後、ウクライナ国立チャイコフスキー記念音楽院の指揮科に入りました。「音楽」は当たり前のように目の前にあったという感覚でした。

ペンネーム「にごりほのか」さんから、「ウクライナや国内で幾つも指揮をとったり大学で講師を務めたりと、とてもアクティブな方という印象が強いです。正直とても羨ましいです。先生のエネルギーの秘訣はなんでしょうか??是非教えていただきたいです。」。

高谷先生

たしかに多忙ではありますが、まだまだ知りたいことが沢山あり時間が足りないと思っています。よってエネルギーの秘訣は「探究心」ではないでしょうか。

ペンネーム「ラゴスティーニ」さんから、「高谷先生の思う、大学生のうちにしておくべきことって何ですか?」。

高谷先生

勉強です(笑)それしかないですよ。勉強というのは、教科書のことではありません。いろんなことを知って欲しいのです。
先日東京混声合唱団のアンセムプロジェクトで指揮者山田和樹さんの副指揮者を務めました。3日間で37ヶ国の国歌を練習し、録音できる状態に仕上げるわけです。「ニカラグア共和国、ジブチ共和国、エリトリア国、マラウイ、ギニア、オランダ、」などなど…。それらの国々の言葉は、辞書もなく全然わからないわけですよ(笑)だから一旦英語に翻訳し、その後日本語訳をして勉強しました。
今後、言語学を専門大学で学びたいと思いました。名大でも学べますか?大学時代は指揮の勉強でいっぱいでしたので他分野に目を向けていくことは難しかったですね。でも関連づけて物事を探求していくと、新しい発見は必ず出ててくると思います。

ペンネーム「しまうま」さんから、「高谷先生の京都弁が好きです(ハート)学生時代のキュンとする恋愛経験あったら教えて下さい!」。

高谷先生

・・・(笑)ご想像にお任せします(笑)

ペンネーム「ハイエースソムリエ」さんから、「お笑い芸人のバカリズムさんに笑ったときの顔が似ていると言われたことはありますか?僕は似ていると思います。」。

高谷先生

はい、時々いわれます。でも、「うっちゃん」に似てるって言われますよ。(注:お笑いタレントの内村光良のこと)いろいろ思いながら楽しく見てください。

最後にお客さんに向けてのメッセージをお願いします。

高谷先生

名大オケには歴史と伝統があります。それは「音」を聴いたらすぐにご理解いただけると思います。特徴は「明るくて、一生懸命演奏する姿」。これは、アマチュアオーケストラのみならず、プロ音楽家も持つべき素晴らしい姿勢です。会場に来られた際は、どうぞ盛大な拍手で学生達を励ましてください。皆様の心に残る演奏ができるように指揮いたします。


質問が終わると、高谷先生が「最後に」と私たちに向けてのメッセージをくださいました。

これ以上できない!というくらい練習されることですね。精一杯練習した上でミスをしても誰も咎めないです。不思議なものですね。どの社会でもそのようです。
ある会社の社長さんとお話しする機会がありました。一生懸命やってミスをした場合、社長は「真剣にチャレンジしたわけだから、いいよ。次に向かって準備をしてください」と言うそうです。しかし、チャレンジせずに回避した場合は烈火のごとく怒ると言っておられました。
本当に100%やったのか。寝る時間を惜しんでスコアを見てみたのか。弓位置も研究したんだろうか。限界まで作品研究を高めてみてください。
その結果ずれたとしても笑顔でよいのだと思います。
最後に、僕の師匠の伊吹新一先生が「音楽とは、音の配合によって人の心を感動さしめる芸術である」と言っておられました。これは、音楽をよく言い表せている言葉だと思います。伊吹先生がこの考え方までたどり着くまで80年かかったみたいですよ。
人の心と自分の心を感動させる演奏を目指しましょう。

平成31年4月28日(日) 柏屋旅館にて

高谷先生のホームページはこちらです。指揮者 高谷光信 ホームページ

2019年5月11日(土)

東海市芸術劇場で前日リハでした。

前日リハの様子1

前日リハの様子2

2019年5月5日(日)

日進市民会館で第6回来団でした。

第6回来団の様子1

第6回来団の様子2

2019年4月27日(土)~29日(月)

柏屋旅館で新歓合宿がありました。第4回、第5回来団も行われました。

第5回来団の様子1

第5回来団の様子2

新歓合宿の様子1

新歓合宿の様子2

2019年4月7日(日)

江南市民文化会館で第3回来団でした。

第3回来団の様子1

第3回来団の様子2

2019年3月23日(土)

千種区役所で第2回来団でした。

第2回来団の様子1

第2回来団の様子2

2019年3月15日(金)~18日(月)

柏屋旅館で春合宿がありました。

春合宿の様子1

春合宿の様子2

春合宿の様子3

春合宿の様子4

2019年2月24日(日)

昭和区役所で第1回来団でした。

第1回来団の様子1

第1回来団の様子2

2019年2月1日(金)

高谷先生主催の勉強会が名古屋芸術大学でありました。

勉強会の様子1

勉強会の様子2

各首席奏者からのメッセージです。

ViolinⅠ

ファーストヴァイオリンのトップでもあり、オーケストラのトップでもあるコンサートミストレスです!この度は名大オケというとても素晴らしい団体でコンミスをやらせて頂き、私は幸せ者です!
この定期演奏会のために私達は約1年前から曲選びなどの準備をして参りました。どこの学生オケにも付き物ですが、曲決めに苦戦し思う様にならなかった者もいます。
しかし2月から本格的に練習が開始されると、どんどん曲を好きになっていく者、いかに良い演奏にするか考える者、近くの仲間と練習し合う者……団員1人1人がそれぞれの形で努力し、演奏を楽しむ姿がありました。
優しく頼れる先輩方、心強い同期達、懸命に上達しようとする後輩達に囲まれて練習してきたこの約3ヶ月間。多くの団員の努力が良い音としてホールを満たします!絶対に聴かなきゃ損です!
私の自慢のオーケストラなんです!是非5/12お越し下さい!お待ちしておりますヘ(^o^)/

ViolinⅡ

こんにちは。セカンドバイオリントップです。
実はこの特設サイトを作ったのも私です。いつも覗いていただきありがとうございます。
定期演奏会の練習風景や、演奏する指揮者や団員はどんな人なのかを知ってもらうと、より当日の演奏を楽しんでいただけると思い、この特設サイトを作成しました。
「サイトを作る」ということが初めてだったので、至らない箇所があるかとは思いますが、個人的にレスポンシブデザインを頑張りました(笑)
思うように更新の進まないときもありましたが、団員のみなさんの協力により予定していたコンテンツを全て埋められそうです。
当日5月12日(日)は、演奏の礎である練習や、指揮者団員の人となりに思いを巡らせながら、心ゆくまで演奏をお楽しみいただきたく存じます。

Viola

第116回定期演奏会Vaトップです。私は大学からVaを始めましたが、団員の皆のおかげでこうしてトップをやらせていただいています。
この演奏会のために1年以上前から準備してきました。どの曲も一言では表せられない素晴らしい曲たちです。それぞれの曲で皆さんが少しでも何か感じられるような演奏をお届けします!また、学生オケだからこそのフレッシュさ、パワフルさ、真剣さが皆さんに伝わればと思います。
是非5月12日(日)は刈谷市総合文化センターにお越しください!

Violoncello

今回取り組んでいる3曲においてチェロパートは、迫力ある低音から高音の美しい旋律まで、様々な役割を担っています。チェロの多彩な音色を存分に伝えられるよう演奏しますので、是非その魅力を楽しんでいただけたらと思います。
余談ですが、会場である刈谷は私の生まれ育った地元であり、私がこのホールで本番を迎えるのはなんと15回目くらいになるようです。そんな思い入れのあるホールでみなさんとお会いできるのが楽しみです。5/12は刈谷へお越しください、お待ちしています!

Contrabass

「コントラバス」という楽器をご存知でしょうか?外で楽器を持って歩いていると、周囲の半分ぐらいの方は名前を当ててくださいます。けっこう多くて嬉しいです。
では、そんなコントラバス、オーケストラでどんなことをやっているでしょうか。
はじっこに大きいのある、低くてあんまり聴こえないな、メロディ無いの?、伴奏ばっかだなあ、チューバいるじゃん、何のためにいるんだ、、、
と思われるかもしれません。
しかし!実はとってもとっても大事なパートなのです。楽譜は単純なものも多いですが、オケの響きをささえ、音を決めるパートです。
今回のプログラムは、このパートの重要性がよくわかる曲になっています。そしてちょっとだけメロディもあります。5/12は、コントラバスの魅力に気付く記念日になります。
ぜひ第116回定期演奏会へお越しください!!

Flute

サイトに足を運んでくださってありがとうございます。フルートトップです。
私がフルートに出会ったのは中学1年生の時、先輩がフルートを吹く姿が綺麗で、奏でられる音は美しかったり、可愛かったり。一目見てやってみたい!と思ったことがきっかけとなり、大学生になった今でも変わらず続けています。
そうして音楽を続けていくなかで思うことは、一つ一つのフレーズや旋律が誰かの心を動かす魅力を持っていて、楽しさや感動を誰とでも共有することができる音楽の力は素晴らしいなということです。
今回、私が演奏させていただくシベリウスの交響曲第2番では、楽章や場面ごとに表情は様々です。私たちは曲に込められたシベリウスの心情や魅力を皆さんに届けられるよう、心を込めて演奏いたします。
私たちが育ててきたベートーヴェン、ワーグナー、そしてシベリウスの3曲を楽しんでいただけたら嬉しいです。

Oboe

僕は中高では吹奏楽をしていました。中学校で楽器を始めてみようと思った理由は「ほかに入る部活動がないからなんとなく」でした。当時は音楽にほとんど興味がなく、楽器もどんなものがあるかわからず、楽器の希望も埋めきれないほどでした。そんなとき、先生から今年からオーボエパートをつくるという説明があり、
「へえ、そんな楽器があるんだ、希望埋めきれないし適当に書いておこう!」
という感じで書いてしまったらオーボエになってしまったというのがきっかけです。(高校では、団の都合でオーボエをさせてもらえない、なんてこともありましたが…)
その中学校の先生の勧めもあり、大学ではオーケストラをやってみようということでこの団体に入りました。正直オーボエは様々な意味で難しい楽器ですが、オーケストラでは本当に大活躍で、苦労も大きい反面やりがいもとてもある楽器だと感じます。楽器を始めてみようと思ったきっかけもオーボエを始めたきっかけも「なんとなく」といった感じでしたが、今ではとてもはまっております。
今回の演奏会の3曲でも、オーボエは随所で活躍いたします。もちろんその分、プレッシャーも大きいですが…いい音を届けられますよう精進いたしますので、ぜひこれを機にオーボエに着目してみてください!

Clarinet

こんにちは。サイトをご覧いただきありがとうございます。
この第116回定期演奏会を開くにあたり、日々の練習はもちろんですが、プログラムを決める所から、団員一同真剣に取り組んできました。
3曲とも魅力たっぷりの曲ですし、どの曲でもクラリネット活躍ポイントが沢山あります。「いい音」を目標に一生懸命練習してきましたので、そんな音が聞こえてきたら、少し耳を傾けて頂けると嬉しいです。
5/12は是非刈谷にお越しいただき、名大オケならではの熱い演奏をお楽しみください!

Bassoon

サイトをご覧頂きありがとうございます。
シベリウスの交響曲第2番は長い冬の葛藤や苦悩、春を待ち望む想い、そして春が訪れる喜びなど様々な心情と風景が描かれています。言葉で表すと簡単ですが、暗中に光が射す感動を情緒的に表現できるのは生の音楽ならではだと私は考えます。どれだけ機械化やAIが発展しても、人の温かい息やしなやかな手つき、曲に対する個々の強い想いがあってこそ成り立つ音楽には不変の価値があると思います。壮大な風景と情緒溢れるこの曲に触れて特にそう思いました。私自身、長く続けてきたオーケストラ活動の中で1番葛藤を重ねた期間でしたが、この曲を演奏できることに心から喜びを感じています。各団員が熱い想いを持って臨む演奏会、聴きに来て頂けたら嬉しく思います。

Horn

全国のオーケストラ好きな皆さんおはこんばんにちは!!ホルンMトップです!
第116回定期演奏会ではホルンは大活躍\(^-^)/
ベートーヴェンでは古典のハキハキした響き
ワーグナーでは冒頭からホルンが吠えます!
そしてメイン曲のシベリウスではホルンのいろんな音色が聴こえてきます
時に美しく、時には雄大に、そしてどんな時でも他の楽器を支える暖かさを持ってみなさんに音楽をお伝えします!
そんなホルンの音色をお楽しみに!!
今回じつはシベリウスのプログラムノートも書いちゃってます∑(゚Д゚)自信作なのでぜひ読んでくださいね!
そんな第116回定期演奏会は5月12日ですよ!12日!
是非刈谷に来てくださいね!
以上ホルントップでした!

Trumpet

3曲のトランペットの魅力について簡単に、ご紹介します♪
まず、1曲目のコリオラン序曲。もしこの曲にトランペットがなかったら、ゆるーい感じの音楽になっていたと思います。ということで、この曲の引き締め役としてトランペットが鍵を握っています。弦や木管に割って入るパリッとしたトランペットの音色に注目です!
2曲目のさまよえるオランダ人。ワーグナーの音楽でしか味わえない金管楽器の分厚いサウンドを存分に味わっていただきたいです。また、木管楽器や弦楽器から受け継ぐ緊張感や危機感をさらに盛り上げるためにトランペットが何度も高鳴ります。もし万が一、眠気を感じてしまっても、きっとトランペットの音色と一緒に飛んでいくと思います!
最後に、シベリウス交響曲第2番についてです。正直、この曲の主導権はトランペットにあると思ってます(笑)トランペットにオーケストラがついてきてくれてるような気がしながらいつも演奏しています。盛り上がる時には必ずと言っていいほどトランペットが活躍していますので、私たちがトランペットを構え始めたら、より一層耳を立てて聴いていただくとさらに音楽が楽しめると思います!

Trombone

こんにちは!ご覧いただきありがとうございます!
さて、この度の第116回定期演奏会ですが、ご存知の通り異色のプログラムが組まれています。名だたるドイツの巨匠に続く北欧のシベリウスに違和感を覚えた方も多いと思いますが、実はシベリウス、ワーグナーに憧れその後決別した過去を持つのです。シベリウス独自の道を歩み始めたその助走とも言えるこの交響曲第2番、ベートーヴェンとワーグナーを聞いた上で、シベリウスの音楽を私たちの演奏で確かめてください。
そして私達トロンボーンは、ワーグナーでもシベリウスでも大活躍です!分厚く鳴りよく、よく混ざりよく響く、そんな音をお届けします。聴かなきゃ損損!
5月12日刈谷アイリスに是非お越しください!団員一同、お待ちしております!

Tuba

チューバトップです!
シベリウスの交響詩「フィンランディア」でひいひい言いながらオケ曲デビューして幾数年、今回ついに同シベリウスの交響曲第2番を演奏する運びとなりました。シベ2が好きな人はもちろん、初めて聞くことになるという人も是非定演に来てください。
自然を感じさせる美しいメロディをはじめとして、初見でも素敵に感じるところが盛りだくさんで親しみやすいシンフォニーとなってます。
チューバとしても活躍する場所が盛りだくさんで、ザ・低音の仕事って感じのことをやってる曲になっているので、曲を聴くとついバスが気になっちまう系の人は是非低音たちにも注目を!

Percussion

こんにちは!パーカッションパートです!皆さんはパーカッションの魅力をご存知ですか?パーカッション、いわゆる打楽器というのは、叩けば誰にでも音が鳴るという素晴らしい楽器です!他の楽器は、ブレス、アンブシュア、ポジション…など、音を出すにも一苦労!ですが、打楽器は言ってみれば小さい子どもにでも音が出せます。とてもとても素晴らしい楽器ですね!だからこそ、実は「ちょっとの工夫」で様々な音色を使い分けることが出来るのです。
今回の定演3曲は、ベートーヴェン、ワーグナー、シベリウス、それぞれ全く違う世界観で書かれているので、どれもティンパニだけの曲ですが、それぞれ違った音色がティンパニから飛んでくるでしょう!
また、打楽器は、「全体をダメにすることも出来るけど、全体を持ち上げることが出来る」というそんな楽器です。これほどオケ全体を変えることの出来る楽器は他にないでしょう!オーケストラの第2の指揮者と呼ばれる打楽器の魅力を、第116回定期演奏会では是非とも感じてみて下さいね!5/12(日)刈谷アイリスでお待ちしております!

第116回定期演奏会では、ベートーヴェン作曲「コリオラン」序曲、ワーグナー作曲「歌劇『さまよえるオランダ人』序曲」、シベリウス作曲「交響曲第2番」を演奏します。このページでそれぞれの曲の紹介をします。

「コリオラン」序曲 by Beethoven

 当時、戯曲の上演前に序曲が演奏される習慣はあったが、『コリオラン』序曲が戯曲とともに演奏された記録はなく、また、劇音楽も存在せず序曲のみ作曲された演奏会用序曲の原型である。
 曲は、アレグロ・コン・ブリオ、ハ短調、4分の4拍子、ソナタ形式。冒頭から休符を挟み何度も繰り返される力強い動機。その後現れるのは弦楽器による緊張感のある第1主題で、主人公の野心溢れる性格が感じられる。対照的な第2主題は柔らかくもどこか憂いを帯びていて、主人公の母や妻を象徴しているとされる。

続きは当日配布のパンフレットをご覧ください。

歌劇「さまよえるオランダ人」序曲 by Wagner

◎ワーグナーの目指した音楽

 ワーグナーは音楽史の中でも強烈な個性をもった作曲家である。そのことは常に借金に追われていたり、様々な女性関係のスキャンダルがあったりなど彼のキャラクターを見ても分かることだが、その個性は音楽にもよく現れている。
 『さまよえるオランダ人』は『リエンツィ』(『オランダ人』の前作。当団でも第114回定期演奏会で序曲を取り上げた)と同時期に作曲された彼の初期作品で、ほぼ同じ時期に初演された。しかし内容が歴史物語であり、音楽的にも伝統的な様式を継承したグラントペラである『リエンツィ』に対し、ワーグナーの新しい形式による音楽・ワーグナーの思想的な含みのある台本の『さまよえるオランダ人』とその内容は対照的である。それもあって初演時の聴衆の反応は伝統的な『リエンツィ』はよく、『さまよえるオランダ人』の反応はよくなかったようである。
 ただ、『さまよえるオランダ人』はその後の作品に見られるようなワーグナーの個性が色濃く表れている。特徴はいくつかあるが、音楽的にあげられるのは「示導動機(ライトモティーフ)」の使用である。示導動機とは、劇中のある人物や特定の心情などと結びつけられた動機のことで、例えば本曲についていえば、曲の冒頭ホルンによって奏でられる動機は「オランダ人(幽霊船の船長)の示導動機」である。ワーグナーはこの示導動機を実に巧みに用いることで、劇と音楽をつなぎ、示導動機を中心に音楽的にも展開させていく。またそれから、『リエンツィ』以前の作品に比べ、いかにもワーグナーらしい深みのある、重厚長大な音楽の雰囲気の片鱗が感じられる。
 また台本についても、(ワーグナーはすべての作品において台本も自身で書いた稀有な作曲家であるが、)後期作品に見られるような宗教的・哲学的内容を含んだものになっている。具体的にこの作品で主題となるのは「愛」、そしてそれによる「救済」である。この主題はこの後の作品でもよく用いられている。特に本作品の救済の動機(コーラングレをはじめとした木管群によって奏でられる)は、後年の作品で好んで用いられた聖杯の動機と似通った雰囲気を持っている。ワーグナーの作品には彼自身のもつ世界観が存分に含まれているといっていい。それが含まれていることは、『リエンツィ』との大きな差である。
 まとめると、これらの音楽的・内容的な特徴から、『さまよえるオランダ人』にはワーグナーの中期作品(歌劇『タンホイザー』『ローエングリン』)や後期作品(楽劇『トリスタンとイゾルデ』『ニーベルングの指輪』『パルジファル』)の持つ音楽技法や内容のエッセンスが見られる。すなわち同時期に作られた作品とはいえ『リエンツィ』とは作品の持つ歴史的な意義は全く異なるといえる。
 長々と書いてしまったが、本作品に含まれているワーグナーの目指した音楽・世界観を、当団の演奏から感じていただければ幸いである。

詳細は当日配布のパンフレットをご覧ください。

交響曲第2番 by Sibelius

4楽章形式、ニ長調。1901年にイタリアでスケッチされ、その後フィンランドで作曲。初演は1902年3月8日ヘルシンキで作曲者の指揮によって行われた。演奏時間は約50分。

第1楽章:Allegretto
 ニ長調、6/4拍子、ソナタ形式。
 弦楽器の葉がすれるような音を背景に木管楽器が鳥の鳴き声のような第1主題を奏で、ホルンが牧歌的に応答する。弦楽器のピッチカートで盛り上がりを見せた後、木管楽器によって第2主題が表れる。
 長めの展開部はオーボエによる第2主題で始まり、クラリネット、フルート、ヴァイオリンと続く。金管楽器によるファンファーレの後、全休止、ホルンの先導で再現部が始まる。冒頭の葉がすれるような弦楽器の音が再び表れると、静かな和音で穏やかに終わる。

第2楽章:Tempo Andante, ma rubato
 ニ短調、4/4拍子、A-B-A-B-コーダの形式。
 シベリウスはイタリアでの作曲活動中に「ドン・ファン伝説」やキリスト教に触れ、影響を受けた。曲はティンパニの連打に続き、コントラバス、チェロのピッチカートが始まる。第1主題はファゴットによってまず奏でられる。この第1主題は「ドン・ファン伝説」がモチーフになっており、ドン・ファンが伝説の中で石像に死の世界へ引き込まれる様子とも考えられる。その後副主題を交えながら曲は盛り上がりを見せ金管楽器によって一度頂点を迎える。
 その後弦楽器によって第2主題が奏でられる。第2主題はイタリア、フィレンツェで得たキリスト教のイメージを感じ取ることのできる広がりを持っており、安らかに流れる。
 その後第1主題がトランペットとフルートによって始まり、金管楽器が再び激しく高揚していく。ヴィオラとクラリネットから再び第2主題が安らかに始まるが、終末に近づくとドン・ファンの嘲笑とも言われる木管楽器のトリルが突然不気味に奏でられ、弦楽器のピッチカートが2度鳴らされたところで閉じる。

続きは当日配布のパンフレットをご覧ください。

第116回定期演奏会の会場は刈谷市総合文化センターです。

JR東海道本線・名鉄三河線「刈谷駅」南口よりウイングデッキ直結徒歩3分です。